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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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プロポーズ-9

(―――私、最低だ。
私は幸雄じゃなく葵君と付き合っているのに、それさえみんなの前で言う勇気がない。
眩暈がする・・・。
あれ・・・なんだか寒い・・・。冷房効き過ぎているのかな、ここ・・・?)

そんな奈々子の様子にゆかりが気がつく。

「奈々ちゃん、大丈夫・・・?さっきからずっと黙って・・・」

ゆかりは奈々子を覗きこんだ時、彼女から熱気のようなものを感じたらしく、
彼女の額に手をあてる。

「ちょっと、奈々ちゃん熱いよ!熱あるって!!」

とっさに幸雄が奈々子に近づく。

「本当だ、奈々子。具合悪いなら何で言わないんだ!
ほら、すぐ帰ろう。」

幸雄は奈々子を慣れた手つきで、席から立たせた。
奈々子が席を立つ時、彼女は葵の顔を盗み見たけれど、
彼は奈々子を見ていなかった。
ずっとメニューを見つめていた。


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