プロポーズ-4
「本当に昨日はごめん。俺どうかしてた。」
「・・・もういいよ。お互い忘れよう・・・。」
奈々子は疲れていたので、もう家に帰ろうと立ち上がった。
すると、幸雄が奈々子の手をそっと握った。
「・・・もう昼だから、どこかで一緒に飯食わないか?
それから俺たちの事、ちゃんと話し合おう。」
“話し合おう”
(そうだ、私は幸雄と話し合わなくちゃいけない。
けじめをつけなきゃ。)
奈々子はきちんと幸雄と向かい合うために、彼についていくことにした。