元カレ-3
(どうしよう・・・私には葵君がいるのに・・・。
もしかして今の状況って、私が二股かけてることになるよね。
それはまずい!どうにかして幸雄に別れてもらわなきゃ!)
そう思って奈々子は焦って口を開いた。
「・・・そんな、困るよ。私もう幸雄の事好きじゃないし。」
「何だって?」
沈黙が流れる。
すると幸雄は突然、奈々子をソファーに押し倒した。
「お前何言ってんだよ、俺がいないとダメなくせに・・・。」
幸雄は奈々子をたしなめるような顔で続ける。
「俺さ、1ヶ月奈々子の事考えてたよ。」
幸雄のごつごつとした手が彼女の太ももをなぞり始める。