同好会の合宿-3
「・・・・・サトコは、いいのか?リュウさん以外と・・・」
「私は・・・・リュウが言うなら・・・仕方ないもん」
サトコが 先輩の名前を気軽に呼び捨てするのにも
もう慣れていた
じつは 去年まで
俺は サトコを意識していた
最初のテストで
俺が学年1位
サトコが2位だったとき
別のクラスだったサトコが 俺に挑戦状を叩きつけてきた
それで俺とサトコが知り合った
あいにく
俺は勉強を怠け
次の学期末には
順位を大きく落とし
サトコは1位に輝いていた
が
これがまた サトコの怒りをかってしまう
それ以降
「アキラは やればできる子なのに」
と
どこの親でも言いそうな口癖を身に着けた
じつは その期末のテストまでには
俺は サトコを意識していたのだ
すごく美人というわけではないが
出来る女のような雰囲気や
すらっとした身体
何に対しても積極的で
そして 強がり・・・・・・
意識しているそんなサトコは
なんと
すでに大学生の彼を作ったと・・・・・・・
いきなり敵わない恋になった
でも
それからも 特に関係が変わることなく
途中まで帰宅を共にする仲だった