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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初デート-15

「おーい!皆川〜。」

後ろを振り向くと、彼女と同期の看護師の東海林だった。

「今帰り?折角だから一緒に帰らねぇ?」

奈々子は我に返る。
目の前に制服を着た葵がいる。
もし職場の皆に高校生と会っていたなんて噂がたったらどうしよう。
と彼女は不安になった。

彼女がアタフタしているのに全く気がつかない東海林は、
歩きながら話を始めてしまった。
彼の声は良く通る。
その声は確実に葵にも聞こえているはずだった。

「お前さー、ずっと付き合ってた彼氏と別れたって本当か?」

「え?」

「佐々木が言ってたぞー、落ち込んでるからフリーの奴いたら紹介してやれってさ。」

「亜美が?もー・・・余計なことを。」

奈々子はこっそり葵がいる方を向くと、彼はこちらを見ていた。
どうにも耐えられなくなった奈々子は、東海林に切り出す。

「あ・・東海林君、私忘れ物しちゃったみたい!ごめん、先帰ってて!」

そう言って一度玄関に戻ろうとすると突然、彼に手を掴まれた。

「ちょっと待って皆川!」

「え?何?私急いでるんだけど。」

「あの・・・さ、今度飲みに行かないか? その、二人でさ。」

「何言ってんの〜?私なら大丈夫だって、じゃあ、また明日ね。」

奈々子は玄関の死角に隠れ、東海林が去っていくのを見送ってから、
葵の元へ走って向かった。


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