再会-8
(―――今、豹介君は何て言った?
葵君が、童貞・・・?
――――ということは、この間私とエッチしたのが、最初・・・?
――――ということは、私が葵君の初めてを奪っちゃったってこと・・・?)
奈々子はパニックになる。
(うそっ?! 初めてだなんて雰囲気全くなかったのに!
どうしよう!
しかも、高校生の子とエッチしちゃったから、、、
もしかして、私、淫行罪で捕まっちゃう?
どうしよう、どうしよう。)
奈々子はそれ以外考えられなくなってしまい、
急いで自分の部屋に戻ることにした。
青ざめた表情でゆかりに言う。
「ごめん、ゆかり!私、もう行くね。」
「奈々ちゃんもう行っちゃうの?疲れちゃった?顔色悪いよ。」
「ううん、そうじゃないけど、やらなきゃならないこと思い出して、また来るね。
じゃあみんな、バイバイ。」
足早に奈々子はゆかりの家を後にした。
隣の自分の家に戻ると、どっと力が抜けてその場にしゃがみこんでしまった。
彼女頭の中は、刑務所行き・朝のワイドショーで犯罪者として報道される
というイメージでいっぱいだった。
(私のバカ!
本当に、なんてことしちゃったんだろう。
高校生と身体の関係をもっちゃうなんて・・・。
誰にも相談できない!)
恐怖で泣きそうになりそうだった時、突然玄関のインターフォンが鳴る。