再会-11
耳を疑った。彼は今何といったのか?
「奈々子さんは、俺の事嫌い?」
「え・・・?そんな事・・ないけど・・・。でも・・・」
「成人した人が18歳以下の未成年と性的関係を持っても、
それが恋人同士なら問題ないんだって、ネットに書いてあったよ。」
「・・・そう、なの?」
「俺は奈々子さんに一目惚れしたって言ったでしょ?
あとは奈々子さんの気持ち次第。」
葵は小悪魔的な笑顔で奈々子を見つめた。
心臓が高鳴る。
こんなイケメンな男子に告白される心の準備は出来ていなかった。
「私の、気持ち次第・・・?」
「俺、明日学校休みなんだ。奈々子さんも仕事休みなんでしょ?デートしようよ。」
「デートって・・・困るよ。だって、他の人に見られたらどうするの?
私、オバサンなんだよ!」
「奈々子さんはオバサンじゃないよ。綺麗なお姉さん。」
そう言って葵は、強引に彼女の唇を奪った。
酸欠で息が止まりそうだ。
頭が働かない。
彼の本心が読めない。
奈々子は彼の強引な魅力にすでにはまりかけていた。