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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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待ち人-15

「そんなにがっつくなよ・・・。まだこっちはいい。立って、俺を見ろ。」

そう言って彼はティアラを立たせ、顔を近づけたかと思うと、彼女の唇を奪った。

貪るように唇をついばむ。
彼は執拗にティアラの唇を求めて来たかと思うと、指で顎を触り、唇を開かせた。
彼女の唇が僅かに開くと、ぬるっと彼の舌が咥内に侵入してきた。
ちゅっ、くちゅと音を立てながら彼の舌が動き回る。

「はぁっ ん・・・」

ティアラの舌とサミュエルの舌が絡まり合い、透明な唾液が糸を引く。
初めての激しい口づけに、ティアラは立っていられなくなって、
彼にしがみついてしまうが、彼は慈しむようにティアラを抱き留めた。


彼の顔が幼いころのラウルの顔にだぶって見えてくる。
そのせいでティアラは彼を拒めない・・・。
まるで愛しい彼に抱かれているような感覚になる。


サミュエルは用意していた毛皮を敷いて、ティアラを横たわらせた。
すぐに彼はまた、唇を重ねてきた。
それと同時に彼の両手が、ティアラの白く、揺れ動く乳房に触れた。
指と指の間に胸の尖りが挟まれ、ギュッと締め付けながら、
円を描くようにやわやわと揉みしだく。

「んっ・・・んんっ・・・」

彼女は塞がれた唇の奥から、堪らずに声をあげてしまう。
今度はツンと硬く強調した両乳首を、親指と人差し指でキュッと摘ままれると、
ビクビクっと身体に電流が走ったような感覚に陥る。
ティアラは自分の秘部がジンジンとして、ねっとりと潤ってくるのがわかった。


サミュエルは彼女の上に覆いかぶさる。


この間男たちにされた行為と同じなのに、彼女は嫌ではなかった。
恥ずかしいだけで、恐くはなかった。

そんな事を考えている間に、サミュエルは彼女の乳房の間に彼自身を挟んで
擦り付けていた。
両手で寄せなくても自然とできてしまう深い谷間に、陰茎が埋まっている。


「口を開けて、先を舐めろ。」

ティアラはもう彼に抵抗はしなかった。


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