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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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盗賊サミュエル-1

道中、ティアラはいつもサミュエルと一緒に馬に乗った。
彼女はずっと近くにいると、彼の事が少しわかった気がした。
口は悪いけど、さりげなく自分を気遣ってくれるような気がしてならない。
本当はいい人なんだろうな、どうして盗賊何てやっているんだろうと
彼女は不思議に思った。


泊まるテントもいつも彼と二人きりだった。
しかしサミュエルは、洞窟であれだけ淫らな行為をしたにも関わらず、
ティアラに指一本触れてこなかった。

それどころか、毎日彼女にサラシを巻くのを手伝う時でさえ、眉ひとつ動かさなかった。
そんなラウルとは反対にティアラは彼の手が目に入る度、
彼の指の感覚を思い出してしまっていた。


あの指の卑猥な動きを想像するだけで、ティアラの体は熱くなった。
どんな風にあの指が彼女の溢れる蜜壺を掻き回したのか、
どんな風に敏感にピンッと固くなった乳首をめでたのか、
ティアラはその快楽を覚えてしまっていた。

彼女はじんじんと疼く秘部に、自らの手を持っていきたい感覚に陥るが、
なんとかこらえてサミュエルに感づかれないように過ごしていた。


馬を走らせて数日、やっと汗を流せる日がやって来た。
サミュエルの率いる盗賊は、大きな泉にたどり着いた。
サミュエルの仲間たちは我先にと、次々に目の前で裸になり、泉へと飛び込んだ。
ティアラは男の裸・・・下半身を見たことがなかったので、びっくりして目をそむけた。


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