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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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旅の始まり-1

ティアラの意識が戻ると、彼女は毛皮の上に横たわっていることに気がついた。
彼女の身にまとっていた服が、体の上にふわりとかかっていた。

(・・・私、どうしたんだっけ・・・?)

服で体を隠しながら上半身を起こし、ぼんやりした頭で考えていると、
声をかけられた。

「目が覚めたか?」

薄暗い洞窟の中で、背の高い男がこちらを見下ろしている。
徐々に記憶が蘇って来た。


(・・・私、サミュエルに恥ずかしい格好をさせられて、

・・彼の指があんな所に入ってきて・・その後の記憶がない!)


「感じすぎて気を失った奴は初めて見たぜ・・・。」

彼は悪びれる様子もなく、淡々と言った。

「あの・・私・・・。」

彼女は心配になる。
自分が気を失っている間に、全てを奪われてしまったのかと。
まだ見たこともない彼の分身が、自分を貫いてしまったのかと。


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