旅の始まり-2
そんな事を考えているティアラに気がついたのか、
サミュエルは意地悪そうな笑みを浮かべながら言った。
「お前の処女は奪ってねえよ、気絶した女となんてやれるか。」
「・・・本当?」
そう言われて彼女は少し安心してしまった。
恥ずかしい事されたと言うのに。
しかし、彼は続けていった。
「奴らのアジトまで、まだ時間はある。じっくりお前を味わってやる。」
ティアラは怖くなった。
さっきの自分は、自分の体なのに言うことが聞かなかった。
彼に翻弄されるがままに、体は感じてしまっていた。
自分の体は快感に逆らえなかった。
(これから私はどうなってしまうの・・・?)
そんな事を考えていると、サミュエルは何か布を投げつけて来た。
「これに着替えろ。これから仲間と合流する。」
腕の中に放り込まれた布は、男用の服だった。
それにサラシだ。
「そのでけぇ乳も隠しておけ。」