星を数えて act.4-7
「ハァ、ハァ……」
あまりにも強く握っていたせいか、飾りが少し掌に刺さっているみたいで手も心も痛かった。
ゆっくり手を開くと、パラン、パランと少しずつビーズがこぼれ落ちた。
星屑のようになってしまった、私たちの想い出。
「っふぅ……ッッ」
崇はネックレスを友希さんにあげた
それが楽しむためだとしても
どう頑張ってももう駄目なんだ
崇は
もう
本当に思い出さないんだ━━━……
私は声をあげてワンワン泣いた。
それは、崇が引っ越していくとき以来だった。
もう 本当におしまいなんだ……
このネックレスも
このロングヘアーの意味も
もう貴方には届かないんだ━━━……
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