留守番-2
突然、部屋に音楽が鳴り響く。
下着の匂いを嗅ぐことに夢中になってた俺は、心臓が止まるかと思うほど驚いた。携帯の着信と気づいたのは、驚きのあまり固まって暫くのことだった。
慌てて携帯を手に取るが、既に切れている。履歴を見ると遥からだった。
「何故遥からこのタイミングで電話が……。まさか、防犯カメラでも部屋についてるのか⁉︎」
慌てて部屋を見渡すが、それらしきものはない。考えてみれば当然だろう。防犯カメラとはいえ、カメラが設置されている部屋なんて落ち着かない。
ドキドキする心臓を落ち着かせ、遥へ電話する。
コールすること三回、もしもし、と遥の声が聞こえてきた。良かった、普段の遥だ。
「すまん、一人で狩りしてたからすぐに出れなかった。」
「だと思った。」
クスクスと笑う声が、携帯を通して聞こえてくる。
「それでね、銀行混んでてさ、まだ時間かかりそう。悪いんだけど、もう暫くお留守番お願い!」
俺は思わず、小さくガッツポーズをとった。
「仕方ねぇな。どれぐらいかかりそうなんだ?」
喜びを気どられないように、声のトーンを下げる。
「んー……なんとも言えないけど、私の前にはまだ十人ぐらいはいるみたい。」
「分かったよ。適当にお留守番しとく。」
「ごめんね。飲み物欲しかったら、冷蔵庫の中のもの飲んでくれていいから。」
そう言って電話は切れた。
「冷蔵庫ねぇ。」
呟きながら、キッチンへと足を向ける。
部屋を出ると廊下があり、その突き当たりには玄関がある。すぐ横の左手にはトイレ、そしてその正面がキッチンだ。廊下の途中にキッチンがあり、いかにも一人暮らし用といった感じがする。冷蔵庫も廊下に設置されているが、そんなもの、俺にとってはどうでも良かった。
トイレのすぐ横にもドア、俺はそこを開ける。思った通り、脱衣所だった。更に奥には磨りガラスのドアがあり、おそらく奥はお風呂場だろう。
俺は脱衣所の中へ足を踏み入れる。そして、当然そこには洗濯機もあった。
はやる気持ちを抑えつつ、洗濯機の中を覗き込む。
あった。未洗濯の下着が。薄いピンクのパンツとブラ。更にその下には、薄い水色のものも。
洗濯機の中から、一番上にある薄いピンクのパンツを取り出す。フリルとリボンの付いた可愛いらしいパンツ。遥に似合いそうだ。履いてるところを見てみたい。
ダンスにしまわれていた下着同様に布地を裏返すと、黄色い汚れが、こちらにも付いていた。
俺はその汚れへゆっくり鼻を近づける。遥の股間が当たっていた部分に、俺の鼻が当たると、思いきり匂いを嗅いだ。
ツンとするオシッコの匂い。また、オシッコとは違う匂いもする。これが遥の股間の匂いなのだと思うと、俺は何度も何度も遥の股間の匂いを吸い込んだ。
先ほど同様、携帯で写真を撮る。そして我慢できなくなった俺はズボンとパンツを降ろすと、そのパンツを股間に巻きつけ思い切りしごいた。
遥の股間の匂いのするパンツにくるまれていると、まるで遥の股間にくるまれていると錯覚を覚える。そんなこと考えていたら、思い切りパンツの中で果ててしまった。
とどまることを知らない俺は、薄い水色のパンツにも手をつけた。そちらも股間の当たる部分の汚れが目立つ。
先ほどのパンツと同様に、俺はこのパンツの中にも己の欲望をぶち撒けるのだった。
遥から連絡があるまで、俺は何度もパンツの中で果てた。バレたらやばいと思い、洗濯機の中にある他の服の下にパンツを隠した。
そして帰ってきた遥と共に、またゲームを開始した。
ゲームをしながら俺の視線は、遥の股間ばかりに向いていた。ベッドの上で胡座をかいたり、体操座りをしたり、いろいろ体勢を変える。その度にチラチラと白い下着が見えた。
遥は知らない。俺が、遥の股間の匂いを知っていることを。そう思うと、俺の股間はまた膨らんでくるのだった。
彼が帰っていったのは、夜の20時を回った頃だった。
部屋に戻ってきてからずっと、彼は私の股間ばかりを見ていた。
気付かない思ったのかなー? バカだよね、男って。
どこ見てるかなんてすぐ分かる。だから私は、わざと足を組み替えたりして、下着を見せてやった。そしたら、股間がおっきくなってた。私の下着を見ておっきくしたんだと思ったら、思わず濡れそうだった。それ以上に、笑いをこらえるのに苦労をしたのだけど。
さて、部屋の各所に設置した隠しカメラを回収する。
私が部屋にいない間、何をしていたか、いや、ナニをしていか想像つくけど、再生して確認をする。
……想像以上だった。下着漁ったりするとは思ったし、洗濯機の中も漁ると思ってた。けど、まさかショーツに射精をするとは……しかもどんだけ出すの。あの下着はポイだな、ポイ。
しかしこれで、ネタは出来た。これ使って、彼には何をしてもらおうかな。
私の新しいオモチャ。楽しみだなぁ。