終章-5
閉じていた瞼を開いて正に目と鼻の先にあるオーロラのヴァギナをまじまじと凝視した。先程まではやはり心に余裕が無かったのだと自戒する。よくよく目を凝らせば微細な肉襞の狭間にはいたる所に白い布海苔のようなものが付着している。恥垢だ。剥ぎ取った下着を見る限り、魔法で眠らされている間は排尿や排便などの身体機能さえもが時間を止められていたようだ。するとこの恥垢も眠らされている間に溜まったものではなく、オーロラが日常生活を送っていた時に分泌されたものという事になる。
(ふふふふふふ、高貴な生まれのお姫様がヴァギナにマン滓を溜め込んでいたとは驚きだ)
勿論、オーロラが普段の生活を送っていた頃には毎日入浴をして体の隅々まで下女が磨くようにして洗っていた筈だったが、流石にこんな複雑に入り組んだ肉襞の狭間までは手が行き届かなかったのも無理はない。
王子はオーロラの貌に泥を塗って下々の世界に引き摺り下ろした様な快感に躰を震わせた。
(ふん。所詮女なんてものはどれだけ高級なドレスで着飾っていようとも素っ裸に剥いてしまわなくちゃ本性は判らないって事だ)
唇の端を吊り上げて王子はほくそ笑んだ。ついさっきまで彼女に感じていた筈の神聖なオーラが間違いなく跡形もなく消え去っている。勢い付いた王子はオーロラの肉裂を更に寛げた。
遂にオーロラの生殖と排泄の為の器官が文字通り余す所なく王子の目の前で開陳された。
(これがッ!! オーロラのヴァギナかッ!!)
まさに満開に咲き誇る肉の薔薇だった。幾重にも折り重なる花弁の中央には秘密の最奥への入り口と思しき膣孔が存在している。みっちりと上下左右からせめぎ合う媚肉に阻まれて奥を覗くことは叶わないが、間違いなく未通女のそれに間違いない。
クレヴァスの上端に目を移せば筋の通った細長い莢が鋭敏な尖りを内包したまま鎮座している。クリトリスの露出は一切認められない。完全な真性包茎だ。王子は肉莢の両脇に指を掛けて力をぐっと込めた。
「んッ……」
眠っているオーロラが眉根を歪ませて身じろぎした。痛覚は機能しているようだ。だがクリトリスは一向にその姿を見せようとはしない。王子は何度か試行錯誤して指で触れずにクリトリスのフードを剥き下そうと試みたが最後の砦は容易な事ではその守りを崩そうとはしなかった。
そこで王子は仕方なくクレヴァスの下端に溜まっているオーロラの滴を指先にまぶすと直に包皮を剥き下す事にした。肉莢越しに宝玉を探り当てるとぐりぐりと捏ね回す。意識の無いはずのオーロラが腰をクナクナと振って王子の手から敏感な尖りを逃がそうとするがそれを王子が許す筈も無かった。
刺激を受けてオーロラのクリトリスが包皮の内側でどんどん肥大してくるのが指先に伝わってくる。
(ふふふふふ、澄ました顔をしちゃいるが、随分と感じやすいクリじゃねえか)
しかし、オーロラのクリトリスは小豆大までには膨らんでいるはずだがまだその姿を見せようとはしなかった。捏ね繰り回された肉莢は内側で膨張する陰核の圧力を受けて血の気を失いピンと突っ張っている。おそらくは包皮の合わせ目が恥垢で癒着してクリトリスの露出を妨げているのであろう。
王子は肉裂に顔を近づけると、包皮にくるまれたままの陰核を口に含んだ。
舌の上にオーロラの恥垢の味が拡がった。不潔な滓を味わっている不快感は無い。舌の先端を刺す様な酸味とまろやかと言っても過言ではない潮の風味が絶妙にミックスされた味覚は世界中の何処を捜しても辿り着けない滋味とも言えた。王子はオーロラのヴァギナの味を堪能しながらも唇と舌と歯を使って頑固な肉莢を柔らかく解す事も忘れてはいなかった。王子の唾液と自身の愛液でグチョグチョにふやかされたクリトリスのフードは今にも溶けて無くなってしまいそうだ。薄皮越しにこれでもかと刺激された雌芯もフルスサイズに充血肥大して包皮を突き破らんばかりだ。
(もう一息だッ!!)
王子はここぞとばかりに恥豆をえげつなく責め立てた。舌の先端で綻びかけた包皮の合わせ目をなぞりながら、クリトリスの付け根と思しき箇所を歯で扱いて恥豆を肉莢から押し出そうと試みる。
既に目覚めているのではないかと疑うほどのせわしなさで腰を振って無意識に王子から逃れようとするオーロラだったが、魔女の魔法のくびきからは逃れられなかった。彼女が目覚めるためにはキスが必要なのだ。裏を返せばキスさえしなければ彼女は永遠の若さと美しさを保ったまま、この森の奥で時の流れから隔離されて生きていくのだ。