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劇場版 Chocolate Time 第5話 赤い首輪と黒いディルド
【SM 官能小説】

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赤い首輪と黒いディルド〜楽屋話-1

《greenroom talk〜楽屋話》

――神父尊のオフィス。

 ソファには夏輝と修平が座っていた。台本執筆者の神父尊がコーヒーカップを三客、銀色のトレイに載せて運んできた。そして彼らの前のソファに腰を下ろした。
「今回のは、別にリクエストでなくてもありがちな話だったんじゃありません?」夏輝が言った。
「そうだねえ。確かに、登場人物の意外な二人を絡ませる話に比べると、ノーマルだったかもね」
「やってることはアブノーマルっすけどね」修平が言って笑った。

「修平のエナメルショーツを脱がせた後気づいたんですけど、あのパンツの内側、もうすごいことになってたんですよ」夏輝が言った。
「内側?」
「そう。元々修平って尿道球腺液、たくさん出すでしょ?」
「カウパー腺液だね」
「その上、もっと白く濁った液も一杯で、どろどろになってたんです。脱がせたとたん、まるでコップから水こぼしたみたいにびしゃっ、て、ベッドに」
「それって前立腺液、だよね」
「自分の中からそれがどろどろって出てくるのがわかるんです」修平が少し興奮しながら言った。「それが俺のあそこを通って出てくる感触でも、俺、感じてました」
「へえ、そんなもんなんだね」
「射精でイくのとはまた違ったイき方で、俺、本当に叫び出しそうでした」
「って、実際叫んでたじゃん。明くる日、お母ちゃん、心配してあたしに訊いてきたんだよ」
「何て?」
「『おまえ、修平を虐待してたのか?』って」夏輝は笑った。
「そうだったのか」
「でも楽しかったです」
「俺も」
「良かった。僕も書いた甲斐があったよ。この話」



「次のリクエスト、どんな話なんです?」
「リクエストの多くは、今までセックスしたことのないカップルのカラミ」
「でも、すでに俺たちと龍夫婦、ケンタたちと龍夫婦のカラミの話、公開されましたよね」
「そうだね。ということは、もう一つの組み合わせが残ってるってことだよね?」
「え? じゃ、じゃあ、お、俺たちと、ケンタ夫婦? のカラミ?」
 修平は豪快に赤面した。

 傍らで夏輝はコーヒーカップを持ち上げた。
「春菜の抱き心地、ふわふわしてて気持ちいいってよ」
 修平は思わず夏輝を見た。「そ、そうなのか?」
「龍くんが言ってた」
 修平は顔を赤くしたまましばらく夏輝の顔をじっと見ていた。
 夏輝はコーヒーを一口すすった。「楽しみでしょ?」
「お、おまえもケンタに抱かれんだな」
 夏輝は上目遣いで修平を見た。「妬く?」
「いや、絶対興奮しちまう」
「何よそれ」夏輝は大笑いした。

2015,8,23

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