赤い首輪と黒いディルド-1
「今日も、とっても良かったよ、修平」
夏輝はベッドで修平のハダカの胸に指を這わせながら甘い声で囁いた。
「そうか。良かった」
「修平は?」夏輝が上目遣いで言った。
「もちろん、俺はおまえとのエッチで満足しなかったことは一度もねえよ」
「嬉しい」
夏輝はまだ修平の汗ばんだ逞しい胸に頬を寄せた。
天道修平と夏輝は、結婚して5年。現在どちらも30歳。もともと中学時代からの同級生だった二人は、高三の時夏輝から修平に告白して交際が始まった。中学時代から剣道を続けていた修平は、大学の教育学部に進学し、現在は町の公立中学校の保健体育教師を務めている。一方夏輝は高卒後警察官の採用試験に現役で合格し、今はすずかけ町二丁目の交番に勤務している。
二人の鼓動が収まった頃、夏輝はそっと起き上がった。
「ん? どうした? 夏輝」
「まだ起きてたね、修平」
「ああ。なんだか今日は目が冴えちまって……」
「じゃあさ、」夏輝が四つん這いになって修平の顔を覗き込みながら言った。「今度は拘束プレイ、やってみない? いつもより激しいの」
「え? 激しいの?」修平も身体を起こした。「どんなこと、やるんだ?」
「今は内緒。ねえねえ、あたしの言うとおりにしてくれる?」
「いいぜ。おまえになら何をされても構わねえ」
「ほんとに?」