赤い首輪と黒いディルド-5
「はあはあはあはあ……」
修平はまだ荒い呼吸を繰り返していた。脈動の収まったペニスを、夏輝は心を込めて咥え、先端にまつわりついていたものを舐め取ってやった。それから、修平の身体に付着していた液もウェットティッシュで優しく拭き取った。
顔を上げた夏輝は少し申し訳なさそうに言った。「ごめん、修平、痛かった?」
「俺、もう死ぬかと思った」
夏輝はびっくりして叫んだ。「ご、ごめん! そんなに辛かった?」
「いや、あんまり気持ち良くて」
「なんだ、びっくりした」夏輝は笑いながらため息をついた。「でも良かった」
「あれが前立腺刺激って言うんだな。俺、始めての体験だった」
「どんな感じなの?」
「もう声が抑えられない。腰の辺りがくすぐったいような痺れるような、とにかく今までに経験したことのないタイプの快感だった」
「そうなんだね」
修平は夏輝が身に着けていたハーネスを手に取った。
「すげえな、こんなグッズがあんのか」
「相手も自分も刺激できる双方向タイプなんだって」
「へえ。でもこれ女同士用じゃねえの?」
「お尻で感じる男性にだったら使えるじゃん。今、実証したでしょ」
「ま、まあな」
「でも楽しい。修平とセックスするのって、最高だよ」夏輝ははしゃぎながら言った。
「なんでだよ」
「いろんな方法でできるし、それを修平、嫌がらないし」
「俺、おまえにいろいろ開発されてっからな。実際。でもまさかオンナにバックから攻められるなんて、夢にも思わなかったぜ」
「修平がいつもあたしをシャワーの時バックから攻める気持ちがわかったよ」
「明日は俺の番だかんな。覚悟してろよ」
「うん。嬉しい」
二人は全裸のまままたぎゅっと抱き合った。