赤い首輪と黒いディルド-3
次に夏輝は、鎖の付いた赤い首輪を彼の首に巻き付け、その鎖を四つん這いになった身体の下を通して先の物干し竿の中心に取り付けた。それから両手を背中に回させて、手首同士を拘束した。
「お、おい! 夏輝、お、俺、身動きとれねえんだけど」
修平はベッドに四つん這いになり、後ろ手に縛られ、這いつくばって、ヒップを突きだし、股間を大きく広げられていた。
「な、何すんだ? いったい……」
「それから、えーっと……」
「『えーっと』?」
「なになに、『自分に装着したらパートナー(男性)ができるだけ痛くないように手に、』なるほどね」
「って、夏輝、おまえ何か読んでんのか?」
「うん。取扱説明書」
「取扱説明書? 何の?」
「今にわかるよ」
夏輝は傍らに置いていたこれも黒いつやつやのハーネスを手に取った。それはTバックのショーツに似た形をしていて、前面に太く反り返ったディルドが取り付けられている。さらに内側にも少し小ぶりのディルドが突きだしていた。
夏輝はそれを自分の秘部にあて、内側についているディルドを自分の谷間に埋め込んだ。「あ、ああん……」
「『ああん』? 夏輝、お、おまえ、何やってんだ?」修平は焦ったように言った。
夏輝は修平のその質問に答えることなく、枕元に置いてあるローションの赤いボトルを取り、中身をたっぷりと自分の手のひらに出した後、おもむろに修平の露わになったヒップに塗りつけ始めた。
「つ、冷てっ!」
修平が身体を硬直させた。
「ごめんごめん、温めとけばよかったね」
「な、なんだよ、ローションなんか尻に塗りたくりやがって……」
夏輝は右手の指先もローションでたっぷりとぬるぬるにすると、それをそっと修平のアヌスに挿入し始めた。
「あああああっ! 夏輝っ!」修平が驚いて身体を震わせた。
「ふふ、修平、もう覚悟はできてたでしょ?」
「だ、だめだ、お、俺、もうすんげー興奮してる」
「まだまだこれからだよ」