What do you think it is?-7
今までそんなことを相手に聞いたこともなくて。
ああ、俺は乃恵に気持ちよくなってほしいのか。なんて
自分自身の心の変化にびっくりする。
「ん・・・ぁ。せんぱ・・・気持ち・・いいかもですが、いたい・・です」
素直なその返事に少し笑って、キスをする。
「うん。ごめん。その返事嬉しい」
そう返事をして律動を早くする。
身体中にキスをして、両手でまさぐって愛撫する。
「乃恵」
そのお返しに必死に俺にしがみついている乃恵に俺の全部を捧げた。
乃恵。俺の全部は乃恵のモノだ。
セックスが終わって。
それでも少しも離れたくなくて
ずっとずっと、乃恵を抱きしめていた。
「愛してるよ」
本当に自然に、そう思えるようになった。
ゆっくり身体を離して
乃恵の手を探して指を絡ませる。
「乃恵。ありがとう」
「え?」
「乃恵の初めての相手で嬉しいよ」
素直にそう言って、乃恵のほっぺにキスをした。