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ラブ・アゲインもアリなんです-4

大勢で集まっていたって、次第にグループに分かれるのは、人間の習性のようなもんなのだろうか。


同窓会も終盤に差し掛かると、食べ物もほとんど無くなり、後はジョッキ片手に話したい人の所に移動する人ばかり。


その頃には既にスクールカーストの上下なんて関係なく、高校時代では考えられない組み合わせのグループがチラホラ出来ていた。


人当たりのいい俺は、いつもならいろんなグループに顔を出して、ちょっと話が盛り上がった場所でとどまって、そうして無難にやり過ごしてきたけれど、今日の俺は違うんだ。


「あ、雅さん。次何飲む?」


「えっ……と、じゃあレゲエパンチ」


「オッケ。待ってて」


何て、最初に座った席から一度も離れることなく、雅さんとずっとおしゃべりしていた。


隣に座っていた奴らは、既に移動していて俺と雅さんだけがサシで飲んでいる状態。


「雅さん、結構飲めるね。お酒好きなの?」


「うん、職場の飲み会で結構鍛えられたみたい」


「そうか、先生ってストレス溜まりそうだもんな。酒飲んで発散しないとな」


なんて、弾む会話に上機嫌になる。


久しぶりの再会は、話題には事欠かない。


仕事、趣味、住んでる所、学生時代の思い出話。


仕事では、若いせいか生徒にも「先生」をつけてもらえない、とか。


最近は料理にはまっていて、特にお菓子作りが楽しい、とか。


話せば話すほど、高嶺の花だと思っていた彼女は、親しみやすい普通の女の子だった。


盛り上がる俺達に、「ちょっと、お前ら付き合ってんの?」なんて、すれ違い様に冷やかす奴等もいて、そうなるとこちらの気持ちも勝手に盛り上がる。


もしかしたら、もしかしちゃうんじゃん!?



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