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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・運動 〜-1

〜 2号の土曜日 ・ 運動 〜



 
 11時25分。 3限終了のチャイムが鳴る前に一通り体力測定は終了した。 広い体育館の中央に集められたCグループ生は、どの顔を眺めても憔悴や疲労の色が濃い。 それはそうだ。 大した説明もなしに、有無をいわさず未知の測定を受け続けたのだ。 ただでさえ体力的に厳しい内容を、測定係や教員の逆鱗に触れまいと気を張り詰めながらこなすのだから、心身ともに相当に厳しい。 そのことはかつて誰もが『学園』の生徒として経験したことだけに、私たちだって十二分に知っている。

 そして、この位で根をあげていては、学園を卒業できないことも知っている。

『休み時間はとりません。 準備ができ次第、運動能力測定にはいります。 幼年学校でおこなったスポーツテストで、グランドの種目がありましたね。 学園の体育館は規格を満たしていますから、室外種目も室内ですべて満たせます。 この時間で測定は終わりです。 最後まで全力で取り組みなさい』

 テキパキと測定係が片付け、そして用意を進める。 たった数年多く学園で過ごしただけでこうも違うのだろうか? 誰もが感情を表にださず、淡々と、そして無駄なく作業を進める。 それぞれが自分の行動を把握しているため、周りに質問したり、様子を伺う素振りがない。 翻ってCグループ生を見れば、何をするにも一歩引いて周りを見てから動く、受け身な生徒が何と多いことだろう。 私の2組でいえば、99%が様子見派だ。 自分で考え、とにかく早く動かなければいけないことを理解して欲しいものだ。 

 唯一、22番だけは他人に先駆けて動きだす。 つまり、学園の要を分かっている。


 ……。


@ 30メートル走

 体育館の長径は40メートルあり、短距離であれば測定が可能だ。 測定係は『イニシャライザー(スイッチに特定部位での自慰が必要な機器)付のブザー』を鳴らし、生徒は2人1組になって全力で室内を駆け抜ける。 膨らみかけた乳房を上下左右にたゆませながら、汗を流す姿は若さそのものといえるだろう。 

 スタートはブロックからのクラウチングスタート。 ゴールには赤外線がはってあり、胸が通過した時点でタイマーが記録される。 生徒は最も効率的にゴールすることが求められているので、ゴールする瞬間に胸の先端、すなわち乳首が赤外線に当たるように、乳房の揺れを計算しながら走らねばならない。 もし乳房が揺れすぎて下乳で赤外線のゴールテープを切ろうものなら、その場で何度も平身低頭し、『非協力的』のレッテルを受けた上で再測定の運びになる。 そのためゴール直前で脚をもつれさせ、ブルンブルンと小ぶりな胸を揺する生徒も相当数いるが、顔に浮かぶ表情は恥ずかしさでも照れでもない。 みんな必死の形相で、乳首の上下運動をゴールに合わせるべく足を運ぶのだ。 

 乳首を突きだせば効率的にゴールでき、理論的には好タイムが出やすくなる。 が、普通に走るよりかえってタイムが悪くなることも多く、生徒には一層の精進が求められる点の1つだ。



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