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Training@Training
【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・運動 〜-2

A 1000メートル走

 体育館は3階建てになっており、2階がメインコート、3階は外周が観客席兼ランニングスペースになっている。 1周100メートルのスペースを10周すると、生徒の長距離走の記録がでる。

 例年個人差がおおきいのが1000メートル走だ。 1度に20人が一斉に走るのだが、速すぎる生徒がいる分には問題ない一方、1人でも遅い生徒がいれば全体の測定に大きな遅れがでる。 そこで学園では1000メートルのリミットを5分に設定し、それ以上遅れた生徒は『記録なし』扱いとし、体育の通常授業で再測定する規定ができた。 とはいえ単に5分で区切るだけならば、生徒が5分以内に走ろうとするモチベーションの向上には繋がりにくいため、全生徒は肛門に導火線付の爆竹を咥えて走ることになっている。 

 まず、スタート前に直腸の入口近くに3つの爆竹を押し込む。 爆竹からは太い導火線が伸びていて、肛門から20センチほど顔をだしている。 測定係1人につき、5名の生徒が集まってお尻の導火線を差し出すのだが、まるで尻から伸びた紐で繋がれた川鵜のような光景だ。 導火線に火がついた生徒から順番にでスタートになるため、一斉スタートにありがちなスタート直後の順位争いも混雑も少ない。 首輪が周回を計っているので不正はできないし、生徒同士が距離を詰めすぎると尻から伸びた導火線の火花で火傷をするため接触もほとんどない。 総じて導火線により合理的な競走が可能になるわけだ。

 やがて足が速い生徒から順にゴールへ戻ってくるが、ゴール直後に力尽きて倒れ込むような情けない姿はどこにもない。 何しろゴールしようがしまいが導火線は燃え続けているわけで、ほっておけば敏感な腸粘膜に消えない痕が残ってしまう。 ゴールした勢いそのままに生徒は測定係の前に身体を投げ出し、思いきり尻たぶを開いて導火線の摘出を懇願する。 測定係は専用の防火手袋で火をもみ消し、導火線を爆竹ごと引き抜く。 導火線は生徒の記録をあらわしており、短くなった長さが1000メートル走るのにかかった時間分ということだ。 例えば18.5ンチ短くなっていれば、1000メートル4分40秒という具合だ。

 大抵の生徒はゴールしてから測定係に導火線を消してもらえる。 しかし、5分ギリギリに戻ってきた生徒はそうはいかない。 既に引っ張り出そうにも導火線が肛門に入り込んでしまっている場合、出したところで腸の内外では燃焼速度が変わってしまい、正確な記録には認められない。 その場合は導火線を出す意味がないため、今後の教訓にする意味で、そのまま腸内で爆竹を体験させることになる。

 刻一刻と尻の中心に近づく熱に怯えながら、やっとゴールした生徒。 これで大丈夫と息せき切って測定係に駆け寄って、導火線の摘出を拒否された時の表情は一見の価値がある。 荒ぶった呼吸がピタリと止まる様は、まさに『息を呑む』という表現に相応しい。 その場でしゃがまされ、すでにゴールした生徒が見守る中、尻の中で中規模の爆発が起きる。 脂肪で包まれているせいか、ポッ、パッ、ボッというくぐもった爆発音がするだけだが、爆発力は小さくない。 その証拠といえるかどうかわからないが、尻の爆発を経験した生徒は、事前に口を閉ざすよう念を押されているにも関わらず、例外なく聞くに堪えない絶叫を残し、その場に崩れ落ちるのだった。

B 立ち幅跳び

 その場でしゃがみ、大きく手を振って勢いをつけて前に跳ぶ。 雌の幅跳びは『走り幅跳び』ではなく、立ち幅跳びが学園の規定だ。 生徒は体育館シューズの踵(かかと)にチョークをつけ、高さ15センチの跳躍台にあがる。 まず、自分の跳躍距離がおよそどれくらいかを測定係に告げる。 その距離に合わせ、測定係は自分の腹筋が着地地点にくるように、仰向けになって横たわる。 こうすれば体育館の床がチョークで汚れることがない。 また、体育館の床よりも人肌は柔軟度が高くグリップも効いているため、立ち幅跳びにありがちな踏ん張り不足による尻もちも少なくなる。 さらに、本来砂場で行うべき幅跳びを室内でするのだから、少しでも生徒の足にくる衝撃を緩和しようという学園の意図があるのは勿論だ。

 測定係は万全の緊張感をもって臨まねばならない。 何しろ全力で跳んだ生徒から、勢いよく自分の身体を踏みつけられることになる。 しかも何十人と連続して、だ。 日々の腹筋トレーニングが役に立つ代表的ケースで、もし腹筋が軟弱なまま測定係に選ばれてしまえば、間違いなく医療センター送りになる。

 とはいえ腹筋を鍛えただけで乗り切れるとは限らない。 生徒が申告通りに跳躍せず、胸筋や乳房を踏まれることもある。 或は跳躍に失敗し、骨盤に爪先が直撃したり、膣に体育館シューズがめり込むこともある。 着地直後に踏鞴(たたら)を踏んで、横顔に靴の跡をつけられることもあるし、前のめりになって手を鼻の上につかれ、ペシャンコにされることもある。 可能性を上げればきりがない。 しかし、実際は99%の生徒が測定係の腹筋に着地し、上手く顔や胸といった急所を避け、直接床に手をついて支える。 測定係に怪我をさせるような、無茶な跳躍をする生徒はいないということだ。

 もし測定係に怪我をさせたとしても、測定係はそれが役割なのだから、生徒が咎められることはない。 といって今後の学園生活を考えた時、先輩に怪我をさせて平気でいられる後輩は、そうそういないということだろう。



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