世界で一番…?-3
「ティッシュですね、ティッシュ」
「は?」
「俺、花粉症なんで」
ティッシュ…花粉症だから…
「ぶっはははは腹いて〜ぎゃはははは!」
涙を出しながら不審者もビビるくらいの挙動不審さでいきなり笑いだした俺に、あきらかに引いてる後輩を視界の端に捕らえながらも俺は笑いを止められなかった。
「な、なんすか?」
「いや、なんでもねぇ悪いな」
未だヒーヒーと軽く呼吸困難な俺に訝しげな後輩は、明らかに不満顔。
「なぁ悪いついでにあと一日待ってくれねぇか?」
「はぁ別にいいですけど」「おう、じゃあ明日な」
踵を元きた方へ返し、俺は家へと歩きだした。心なしか気分は軽い。
最初は最悪な質問受けちまった、って思った。けど今は思う。中々おもしろくねぇか?って。
さて、俺の世界で一番なくなったら困るものって何だろうな。
なんか、少しわくわくしてきた。
なぁ、ちなみにあんたの答えは?