真純女王様-5
「そうだ。あの女性に電話して…」
久美は、葛藤しながらも自分の性癖に逆らえないと感じていた。名刺を見ながらダイヤルを押し
「モシモシ、昨日お世話になった久美です。もし、よろしかったらそちらで勤めたいのですが」
「久美さんと言うの。私は二代目葵女王様。自分で言うのも可笑しいけどSMクラブのオーナー兼女王様。今まで女王様だけのM専門でやっていたけどM嬢を入れて普通のSMクラブにリニューアルしたいのであなたに来て欲しい。勿論それなりの手当てはしますよ」
「とりあえず女王様並みの月収にはしないといけないわね。女王様の平均では月20日出勤して80万位にはなるからそのくらいと思って良いけど、お客様の付き方で増減は有りますからその辺は理解して下さい」
「わかりました。しかし、今はホテル住まいだから、マンションを借りてからでよろしいですか?」
「借り住まいなら私のマンションを使いなさいよ。私1人だから部屋なら空いていますよ。強制はしないけど。とりあえず来なさいよ」
葵女王様が、優しく言葉を掛けると久美も頷きトランクバッグ一つの軽い格好で葵のマンションに転がり込んだ。
「信用しないわけで無いけどね。一緒に私のお店に付いて来て欲しい」
「分かりました。1人でいてもいい気持ちしないから。とりあえず見学位したいです」
「そうね。女王様達に紹介しておきたいし」
葵と久美は、SMクラブへ車を走らせた。
店に入ると、待合室で女王様達に久美は紹介された。
「源氏名は決めているの?」女王様の1人が聞いた。
「まだだけど…」
葵は、久美の源氏名を決めてはいなかった。
「昔いた真純さんの源氏名を貰ったら」
「そうね。良いかもね。あなたはお店では真純。当然M嬢でスタートしてもらいます。慣れたら女王様もお願いします」
久美は、M嬢真純で風俗界に足を踏み入れた。
「ね。真純はM嬢の経験が無いから最低限の事を教え込んでおきたいから手伝って」
「葵女王様、ビデオがあるからそれを見せた方が早いでしょう」
「そうね。そうするわ」
葵が、ビデオをセットし再生を押すと、S男様がM女を調教している画像が流れ出した。
「知人の縄師から頂いた自作のビデオ。M嬢の挨拶を覚えて下さいね」
ビデオには、縄師の前に正座したM嬢女が、深々と頭を下げて挨拶をしていた。
ビデオを見終わった久美に、葵女王様が近づいて耳元で囁いた。
「実践してみる。勿論、お給料は発生するから日払いますよ」
「はい。お願いします」
葵女王様が、電話で誰かと話し始めました。
「もしもし、葵女王様だよ。嬉しいかい?お前に頼みがあるわ。頼みと言っても命令だけど、お前たまには縛師をやっているそうじゃない、今日から私の店でもM嬢が来たから、今日お前は店に来なさい。言う事聞くわよね。そう。お利口ね。仕事が終わったらすぐに来て」
葵は微笑んで、久美に言った。
「初めてで緊張しているけど、私の奴隷だから安心して良いわ。それとあなたは今日から真純です。忘れ無い様に」
2時間程時間が経過し、葵女王様が呼んだお客様が来た。早速、プレールームに案内して、衣服入れを渡し風呂場に案内しシャワーを浴びている間に、プレールームに玩具と縄が入ったワゴンを運び、正座して平伏してお客様を待った。
しばらくすると、中肉中背の中年男がプレールームに入って来た。既に中年男は風呂から上がり腰にバスタオルを巻いていた。ソファと言うよりベンチと言って方が良い椅子に腰掛けた。
「初めまして、真純と言います。今日は調教お願いします」
「固くならなくても良いですよ。私も今日が初めてのSプレーですから」
その中年男は、立ち上がりベビードール姿の真純を後ろ手に縛り付けて、ソファに座らせ足に縄を絡ませ縛って、ソファの脚にくくりつけ開脚の格好にした。 ワゴンから、ピンクローターを乳首に当て、真純の唇を奪うと次第に舌を絡ませ、乳房を揉み次第にベビードールがはだけて乳房は丸見えになった。