I was wrong, please forgive me.-2
「まぁね」
見るからに、純粋そうな子だな。
「ごめんなさい。聞くつもりはなかったんですけど」
「別に。俺は聞かれても困らないし」
「もったいないですね。そんなに素敵なのに」
本当にそう思ってるのか?ってぐらい
俺には興味なさそうな感じで。
これは、興味のないフリ・・・か?
顔に見覚えがないとなると、新入生か?
「あんた、名前は?」
そういって新人が胸に付けている手書きの名札を手に取った。
上級生が名前が覚えられるように新人は男も女も手書きのシールを胸に付けている。
「乃恵?」
「はい」
のえちゃん、ねぇ。
「乃恵ちゃんは愛を信じちゃってるんだ?」
「はい」
即答かよ。
「夢みたいな感じで?素敵な男の子と出会って?
愛し合って、結婚して一生の愛を誓うのか?」
鼻で笑った俺を少し憐れむように見た。
「いいえ。愛とは、男女の愛だけではありません。
家族にも友達にも、愛は存在します。
私たちは愛をいつくしみ、そして信じるものなのです」
は?
なに・・・このオンナ。
酔ってる訳じゃない・・・よな?
「乃恵。お前、何飲んでる?」
「ウーロン茶ですけど?」
「酒じゃないの?」
「私、まだ18なんです」
あ・・ぁ。そうですか。