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不思議な告白!?
【コメディ 恋愛小説】

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不思議な出会い…-1

久しぶり、葉月梓です。今回の話はアタシがアイツと出会った日のこと。(まぁ正確にはアタシ達なんだけどね。詳しくは『不思議な告白?!』から読んでくれ。)



恋なんて簡単に出来るようなものじゃないと思っていた。そう、アイツと出会ったあの日までは………


今日もいつもと変わらぬ日。いつものように登校したら、下駄箱の中には何通かのLOVEレター。

「…またか…。」
『今日も結構入っているな。』
『人事じゃないだろ梢。』
『まぁそうだが、返事は梓に任せたよ。私は興味ないから。』
『あ、こら!逃げんな!』
『それよりも、これどうしましょう?』
『桜か。う〜ん…捨てるのも申し訳ないし、かと言ってアタシは付き合う気はないし…仕方ない、放課後断りに行くかな…』

これもいつものこと…何も変わらない。

「おはよ〜!梓。後、梢と桜も!」
「おはよ、葵。」
「またラヴレターですか?いいな、私にも一枚分けてよ。」
「何言ってんの?来たら来たで『言葉が月並み』とか文句言うくせに…」
「えへへ…まあ気にしない気にしない。」
「気にしないって…」

この娘は『白峰 葵』。アタシ達は小学校からの親友だ。当然、桜と梢のことも知っている。
親友だから話せることもあるし、逆に親友だからこそ話せないこともある。

まぁ、そんなこんなで今日も変わらない時間が流れ、すでに夕方。

「一緒に帰ろ?」
「ごめん。ちょっと断りに行ってくるから待ってて!」
「もう。仕方ないなぁ、むしろ誰かと付き合ってみたら?」
「あ〜、無いなそれは…じゃ行ってくるから。」
「うん。」


とは言ったものの足取りは重い。
恋がしたくない訳じゃ無い。ただ、男なんて下心丸出し。それに第一アタシが多重人格だと言っても信じてくれないだろう。
そんな事を考えて、階段を上がっていたら不意に梢が叫んだ。

『梓!危ない!』
ズルッ…

「へ?きゃあああ……」

階段を踏み外し、世界がまるでスローモーションの様に回転した。
ああ、こんなことで人生終わるのかな………
しかし、アタシ達の人生はまだ終わらなかった。
今思うとここからアタシ達の人生は始まった。


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