い-5
由紀に俺の名前を呼んでほしくて即座に訂正する。
「りょぉすけぇ・・」
「ん」
すでに濡れている部分に指を入れてゆっくりとかき回す。
「痛い?」
「んっ。ちょっと・・」
「ごめんな」
痛いと言われても、もう止まれるはずはなくて。
せめて、心からこの行為を望んでいると態度で示したい。
キスを繰り返して
愛撫を繰り返して。
好きだと繰り返して。
気を紛らわすように身体中をなでた。
ゴムを付けてゆっくりと入ったその身体は
あっという間に俺を包み込んで軽い痙攣で俺を迎え入れる。
「りょぉすけ」
「痛い?」
「ん」
何回か繰り返したその言葉に
悪いという思いと、由紀にこの痛みを与えているのは
俺だけなんだという勝手な自己満足で
身体が興奮した。
「由紀」
少し早くした律動に
必死について来る由紀が可愛くて。
少し笑いながらキスをする。
唇を噛んで我慢するそのしぐさが可愛くて
律動を早くした。
「あっ・・・」
由紀の中の小さな痙攣とともに俺は由紀の中で解き放った。
由紀を抱きしめて。
そのままじっと逃げないようにキスをした。