「ゴ ッ デ イ モ ン」-2
また町民はぽつりという
「これで、あの盗賊たちもなんとかなるでしょうか…」
それを聞いたマリアはシオンにことを説明した。
マリア「私たちの町は一度盗賊に滅ぼされたの、みんな絶望して、どうしようもなくて、それでも神さまを信じてがんばってきたわ。だからみんなの気持ちも少しわかるの…」
シオン「…」
マリア「今度こそみんな幸せにくらせたらいいのに」
シオン「きっと大丈夫ですよ」
マリア「不思議ね、こんなこと話しちゃうなんて、やっぱり僧侶なだけあるのかな?」
シオン「ええ、そうだと私もうれしいです」
なんと平穏な光景であったがまたそれはなんと脆い平穏だったのか。
町の外から町民が走ってくる。
「大変だ〜!!奴が!火炙りのトムが襲ってきたぞ〜!!」
一同「!!!」
「くそっ!またなのか!またこの町も蹂躙されるのか!!」
「うぅ、私たちがどんな思いでがんばってきたと思ってるの…」
マリア「くそっもう二度と私たちの町に手はださせない!」
シオン「あぁ、いったいどうすれば、神よ」マリア「神なんて、いないのよ!」
大パニックである。しかしその中でこの男だけは冷静であったのだ。
僧侶「落ち着きなさい!!」
一同「!!!」
僧侶「この町に手はださせません!この私のナンバーオブヘブンに誓ってです!」
「おおっ!そうだ。」
「私たちにはこの方がいる。町はもう大丈夫だ!」
一同盛り上がる。
僧侶「盗賊は私がなんとかします!あなたたちは聖堂で祈ってください。神に。」
そのときである手下を率いた盗賊が到着する。
トム「はぁ〜ここはいい町だ!金品もある。みろこの聖痕を!」
そうするとトムは肩をあらわにした。なんと?の聖痕が浮いている。
トム「神に愛された証!ナンバーオブザファイヤ!俺には生殺与奪の権利がある!お前ら全員、天国に送ってやるぜぇ。
「みんな!はやく教会の中へ!」
みんな教会のなかにはいっていった。
一転マリアの家へ。マリアは銃を手にとっていた。
マリア「神様なんていないのよ!自分たちは自分たちで守らなきゃいけない。」
マリア「もしほんとに神様がいるなら。どうしてあのとき死んじゃったの?父さん、母さん…」
マリアは大きな決意をひめて外に出ていった。しかしそこでみたのは意外な光景であった。
トム「ひゃ〜っはっは!ちょろすぎるぜぇ。」
僧侶「ヒャハハハ!!あいつらにはウケるぜぇ!!こんなの嘘に決まってるだろう!」 トム「ヒャ〜ハっハ!畑荒らしも川のせき止めも、お前が一番楽しそうだったじゃねぇかぁ!」
なんということだろう奴らはグルで今まさに手下とともに略奪をしていたのだった。
トム「俺の聖痕は本物だ。全部とりおえたらやつらは教会ごと灰にしてやる」
ヒャハハハ
マリアは怒りに振るえていた。
マリア「コケにしやがってぇ〜!!」
そういって銃を撃とうとしたときまた意外な声が聞こえたのだった。