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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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「どう考えても、上杉さんと柳下じゃ不釣り合いだろ」
明らかに酔っている鎌田さんはそれでも悔しそうに声をあげた。

「鎌田さんには関係ないと思いますけど」

冷静になれ。
そう自分に言い聞かせて、それを言うのが精いっぱいだった。

「上杉さん可愛いのになぁ〜男の趣味はサイアク」
フラれた腹いせか、そんなことを口走る。

「鎌田さんっ」
我慢しきれなくなってスーツの襟をつかもうとしたところで
山田さんに止められた。

「野口!頭にメモメモ!」
「おぅ。メモメモ。企画の鎌田さんは酔って女性に乱暴する。と」
「公衆の飲み会で暴言を吐く。と」
「山田、しっかり覚えたか?」
「もちろん。絶対に忘れねぇぞ」

経管のツートップがニヤリとした。

「な、何だよ。お前たち経管だからって就業後の事まで口を出すのか?」
「いや。正式な書類にしないよ。就業後だからな」
「そうそう。頭にメモだよ。な。野口」
「覚えてるだけ。鎌田さんの社会人らしからぬ言動をね」

鎌田さんが悔しそうに歯ぎしりした。

「でも、ここにいる全員が頭にメモしたと思うけどな」

そう言うとツートップは立ちあがって、座り込んでいる鎌田さんを上から睨みつけた。



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