プロローグ-1
あれから数ヶ月が経ち、時は夏、セミも鳴く時期。
この物語の主人公、優はいつも通りの学校生活を送る。
いつも通りと言っても、一般的ないつも通りではないかもしれないが…
この体育の時間、教室で着替えている優が身に着けているのは、女の子の下着なのだ。
恥ずかしげもなく、バッチリ他の男子の目に映っている。
それどころか、他の男子も、親友の誠を筆頭に、ちらほら女の子の下着をつけているのである。
あれからというもの、妙な事にクラス内で、優や誠のような、言わば「下着女装」が話題となっていき、女子が男子に面白半分でそそのかしたり、単なる好奇心だったりで、実際に試す人間が出てきたのである。