プロローグ-2
「なあ、優と誠はさ、プールどうすんの?女子用の水着にすんの?」
「え?うーん、どうかな…皆はどっちにするの?」
「俺らにはまだ早過ぎるかな…レベル高いよ。優とか誠なら行くのかなと思ってさ。」
こんな小学生の会話が飛び交うのが、もはや日常となってしまったのだ。
学校側はといえば、この異例の事態を弾圧する事は出来ないでいる。
この学校では行っていないが、他では、男女の「くん、ちゃん」の付け方で差別だなんだと言われる世の中だ。
無理な抑圧はかえって争いを生みかねないのである。