実践型性教育-1
「―――悪い、乱暴にして。」
痛みのせいか、潤んだ瞳で見上げる奈緒子。
(そうか。そうだったのか。)
すべて納得した。
奈緒子自身がなにを考えてたのかわからなかったこと。
気持ちいいか、感じるかと聞いても反応が乏しかったこと。
なんにも、知らなかったんだ――。
胸が熱くなる。
こんなエロい溝口のこと、俺以外誰も知らないのか――――
「―――知らないなら、教えてやるよ。」
花弁をゆっくりなぞる。
溢れる蜜をすくい、肉芽の周辺にまぶす。
奈緒子が時折、小刻みに震えると、野田の指を包むように花弁がキュッ、キュッと締まる。
「ヒクヒクいってるよ、溝口。どんな感じ?」
「なんだか、せつない・・っ。痺れるの・・」
「溝口。それが“気持ちいい”ってことだよ。・・感じてるんだな・・」
「あ・・・」
見上げた奈緒子は顔を赤らめた。
「は、恥ずかしい・・」
奈緒子が初めて返した反応に野田は戸惑った。
(えー!?そんな反応アリかよ!!)
野田が相手をしてきた女達は、こっちから聞かずとも、“ああ、いい・・”などと快感を口にしていた。
まさか、こんなふうに恥じらうなんて――――
(ヤバいだろコレ。こーいうのがホントの小悪魔ってヤツなんじゃね?)
止まらない劣情に急かされるように、中指を蕾に突き立てた。
「溝口。ゆっくり息吐いて、力抜いて。」
奈緒子が息を吐くのを見計らいながら、ゆっくりと中に沈める。