実践型性教育-2
「う・・くっ・・」
眉根を寄せた奈緒子が、途切れ途切れに息を吐く。
「溝口、根元まで入った。どうだ、痛むか?」
ふるふると首を振る。
「だいじょう・・ぶ。でも・・」
「でも?」
「熱い・・すごく。それに、苦しい・・」
確かに、野田の指は奈緒子の肉壁に包まれる、というより握られている、という感覚に近かった。
まるで、昂る野田自身を
包まれているような錯覚をも覚えた。
(――――頭が、おかしくなりそうだ・・)
根元まで沈めた指をゆっくりと、指先まで引き抜くと、勢いよく突き上げた。
「あんっ!」
「溝口、声」
奈緒子はハッと我に返ると手の甲で口を覆った。
「ナオチャンのエッチな声も聞きたいけど、ここ電車だからね」
野田はクスリと笑うと、肉壁の奥で中指をくるりと回し、円を描くようにして撫でながら言った。
中指を根元まで飲み込んだそこは、搾り上げるようにきついのに、熱くどろどろと蕩けて甘美な蜜を溢れさせる。
――はぁ・・っ・・
野田の昂る熱が、吐息となってこぼれた。
「溝口、ここグショグショだよ。処女なのに、好きでもない男にこんなことされてるのに。それも電車の中で。エロいな。」
耳元で囁くと、きゅっと目を瞑り、肩がピクリと震えた。
視覚でも十分刺激的なのに、指をさらに絞めてきた肉壁が、触覚からもさらに欲情を促してきた。
「・・・?」
不思議そうに視線を上げる奈緒子。
「知らないわけじゃないだろ?エロい気分になれば濡れるってこと。本能的にコイツを受け入れる準備をしてるんだよ。」
奈緒子の腰を抱いていた手を解き、奈緒子の鞄を取り上げ床に置くと、野田の硬く盛り上がったそこに触らせた。
「!!」
咄嗟に引こうとした手をつかみ、逆に押し付けると、ぐりぐりと撫で付けさせる。
「や・・やだ・・・」
奈緒子の口元からはずれた手でやわやわと押される胸板も、蚊の鳴くような小さな声も、野田の劣情を盛り上げるだけだった。
奈緒子の中の指を入口近くまで引き抜くと、くるくると円を描きながら奥へ進む。
根元まで飲み込まれると、ふたたび引き抜いて一気に突き上げる。
「んんッ!!」
唇を噛み締めて、漏れる声を殺す。
上気した頬に、潤んだ瞳。
発色のよい紅色でやや小さめの唇からは熱い吐息がこぼれ始める。