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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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それから二人でいろいろと話をした。
意外にも好きな話題が一緒で気が付いたら9時を回っていた。

「そろそろ帰るか。もう9時過ぎだ」

そういって時計を見れば
「女友達とでももう少し遅くまで飲んでますけどね」
とくすくす笑う。
軽く酔って頬が赤くなっている姿はかわいい。

「だめ。遅くなったら危ないだろ」
と会計をして表に出たら
目を輝かせて
「お兄ちゃんみたい!」
と喜んだ。

とっても複雑なんですけど・・・

確かに上杉さんは俺の運命の人ではないだろうから
お互いに好きと言う感情がないのは分かる。
けど、お兄ちゃんみたいって
どう考えても男として褒め言葉ではないような。

はぁ。と小さくため息をついて
確かにいつもの居酒屋で9時に帰る女の子はほとんどいない。
なんて思い当たった。

「柳下さんっていくつですか?」
「え。28歳」
「うわ!年齢までお兄ちゃんと一緒!」

軽く酔っているからか
俺とお兄さんとの共通点を見つけては喜ぶ上杉さんに
俺は苦笑いしか返せなかった。





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