初デート-2
早朝、出発して、2時間ほどの距離を、車を走らせます。
待ち合わせ場所に到着したマサは、和夫さんに連絡を入れます。
(お早う御座います、今到着しました)
<マサさん、早いね、力入ってるね。>
<今、真由美が着替えてるから、20分程待ってて>
その20分が、マサには20時間にも感じる程、長く感じました。
車の中で色々と、作戦と言うか、今日したい事を考えていました。
その内に、和夫さんの車が隣に到着しました。
<おはよう、マサさん、今日は真由美を宜しくね>
<色々、楽しませて上げてね。俺は仕事に向うから、メール宜しく>
和夫さんは、そう言って、真由美さんを下して、出かけて行きました。
<マサさん、おはよう。今日は宜しくね、色々と楽しみましょうね、ウフフ>
真由美さんは、そう言って、マサの車に乗り込みます。
(真由美さん、今日は1日、普段を忘れて、楽しんで下さい)
(何なりとお申し付けください、今日一日は、真由美さんは来賓ですから)
<マサさん、面白い人ね、解ったわ、じゃあ遠慮なく過ごすわ>
(真由美さん、今日の服装も素敵です。白くてすべすべの肌が映えますね)
マサは、真由美さんの大腿を眺めながら、触りたい気持ちを押さえてます。
(真由美さん、何処か行きたい所が有れば言って下さいね)
(でも地理は解らないから、指示して下さい)
<そうね、どこ行こうかな、マサさんと2人なら何処でも良いけどね>
<私ね、マサさんを好きになってしまってるのよ、主人には悪いけど>
マサは、真由美さんの言葉に、ドキッとして嬉しい気持ちを抑えきれません。
顔が見る見る紅潮して行くのが、自分でも感じる程です。
正直、マサも一目有った時から、恋心が芽生えていたのは、事実です。
人妻との恋なんて、そう思うだけで、若い頃の純愛時代を思い出しました。
マサは、車を走らせながら、真由美さんの手を、そっと握りました。
真由美さんも、力を込めて握り返して来ます。
その横顔が、紅潮しながらはにかんでいます。
(かわいい、真由美さん最高です)
SEXだけの関係よりも、恋人同士の様な関係の延長線にSEXが
そんな関係が、マサは好きです。
手を繋いで歩く、そして、繋いだ手は、何が有っても離さないみたいな恋愛
それが、今真由美さんとなら現実に実現出来る。
マサは、凄い喜びを感じ、これが恋なんだと、久しぶりに思い出しました。
お互い配偶者は居るけど、今日一日だけの恋人とのデートです。
許された時間だけの、本当の意味の逢引きです。
マサは、今日一日だけは、そう言う風に過ごそうと思いました。
車は、宛ても無く走っています。
<そうだ、マサさん、このまま高速に上り、少し離れた町へ行こうよ>
<そこなら、知り合いに会う事も無いし、気にせず楽しめるわ>
(そうですね、今日はたっぷり時間も有るし、そうしましょう)
マサは、近くのインターから高速に上り、1時間程度掛かる町へ向かいます
車の中でも、ずっと真由美さんの手を離さず、楽しい会話をして
あっと言う間に、目的地の町へ到着しました。
<マサさん、あそこに見えるショッピングモールで、少し買い物したい>
(解りました、直行します)
到着して、真由美さんと手を繋いで、ショッピングモールへ入ります。
回りから見たら、仲の良い夫婦にしか見えないだろうな。
W不倫のカップルには到底見られないだろう。
マサは、そんな事を考えながら、歩きます。
今日の真由美さんは、薄い花柄のブラウスと膝上の鮮やかなオレンジの
スカートに、足元はグリーンのパンプスに生足です。
真由美さんの白い肌に、鮮やかな色のスカートとパンプスが映えてます。
マサは、一緒に歩いてる自分が、周りの人から自慢できる気分です。
<マサさん、ごめんなさい、ちょっとお手洗い>
(丁度良かった、私も行きます)
今日初めて、繋いだ手が外され、それぞれがトイレに向いました。
トイレを済ませて、マサが外で待ってると、真由美さんが出て来られました。
気の性かも知れませんが、顔が少し紅潮しています。
<お待たせ、マサさんへのお土産を用意してたから>
マサはキョトンとした顔をします。
お土産?マサがトイレに居る間に、どこかで買ったのかな?
あまり深く考えないで、また手を繋ぎ、ショッピング街に足を運びました。