逢瀬-3
『遠くで音が聞こえる…
テレビの音声のよう…
スポーツの中継のよう…
サッカーかなぁ?
でもちょっと違うみたい…
あれ?
ここってどこ?』
目を開けるとテレビの画面が見えた。
大きな外国人が楕円形のボールを蹴っている。
『ラグビーかなぁ?』
思考を巡らしている中、男性の声が聞こえた。
「気が付いた?
亜沙美さん」
声の方を向くと高杉の顔があり、その高杉に腕枕して貰っている事を知った。
「あれ?私…」
「いつの間にか寝てたんだね。
最初はびっくりしたけど、寝息を立てていたんでそのまま寝かせることにしてたんだよ」
「…どれくらい?…」
「そんなに経ってないですよ。5分くらいかなぁ」
「そうなんだぁ…」
確かに私はさっきまで高杉とセックスしていた。
子宮もまだジンジンと痺れている。
『私…いったのかしら…?
高杉さんはどうだったのかしら…?
もう帰っていいのかなぁ…?』
思いを巡らせている中、高杉が私の頭の下から腕を引き抜き、上体を起こそうとした。
それに伴い、私たちが被っていたシーツが肌蹴た。
上体を起こした高杉は私をまじまじと見ている。
そんな高杉をベッドに横たわった私は下から見上げている。
部屋の照明は眠っている間につけられていた。
「亜沙美さんって本当に色が白いんだね?
それに…」
「それに?…何?」
「乳首も綺麗だよ」
高杉の言葉を聞いて初めてシーツが肌蹴て乳房があらわになっていることを気付いた。
慌ててシーツを身体にかけて乳房を隠した私は高杉に言った。
「ヘンタイ!」
「ヘンタイは酷いよ〜
亜沙美さん。
誉めてるのに」
「そんなの誉めになりません!」
「でも綺麗だよ。もう少し見せて」
「い〜やっ!」
「どうして?」
「い〜やっ!」
「いいじゃん」
言いながら高杉は無理やりシーツを剥ぎ取り、私の乳房を露わにした。
「綺麗だ…
本当に綺麗…」
「もう…いや〜ん!」
乳房を隠すように私は両手を身体の前に交差させた。
高杉は私の腕を掴み、知恵の輪を解くように交差を解いた。
そしてゆっくりと高杉の顔は乳房に近付き、やがて乳首に吸い付いた。
高杉の唇が乳首に触れた瞬間、さっきのような電撃が私の身体を走った。
「あぁ〜んっ!」
大きな喘ぎ声が溢れる。
『本当にどうしたのかしら…』
自分でも驚くほど今日は感度が良い。