逢瀬-2
さっきから喘ぎ声を漏らす私の口を塞ぐように高杉はキスをしている。
私は声を漏らす代わりに呻き、苦しく、切なそうに鼻呼吸をした。
「亜沙美さん…
素敵だ。
もうあなたに夢中だ…虜です」
唇から離れた高杉の口は言葉を漏らした後、私のバスト…敏感になっている乳首に吸い付いた。
荒々しく吸い付き、軽く噛まれ、強弱自在に刺激する高杉の攻撃に私は息を荒くした。
母乳の出ない私の乳房から母乳を欲するように高杉は何度も何度も左右の乳房に吸い付いた。
乳児なら吸い付くだけだが、大きな赤ん坊は乳首に吸い付くだけでなく、舌で転がし、甘噛みし、翻弄した。
授乳時にはなかった強過ぎる刺激に私は息苦しさを感じていた。
いつまでも続くバストへの刺激に私が息も絶え絶えになっている中、いよいよ高杉の顔は南下し始めた。
臍にキスをし、アンダーヘアを舐めた後、クレバスに辿りついた。
高杉は私の両膝を持った後、左右に開き、私にＭ開脚させた。
「あぁ…ダメ…恥ずかしい」
掠れた私の声が薄暗いラブホテルの一室にこだまする。
「綺麗だよ…亜沙美さん」
高杉の口は言葉を残した後、私のクレバスにキスをした。
私の唇を奪った時のように、まずは長くねっとりと唇を触れさせ、唇で感触を楽しんだ。
その後、舌をクレバスに侵入させ、なぞるように這わせた。
恥ずかしさと刺激で喘ぎ声が出ようとする中、私は手で口を覆った。
それでもうめき声のように漏れてくる。
クレバスの北端にあるクリトリスに到達した高杉の唇は再び長くねっとりとキスをした。
私の乳首した時と同じようにクリトリスに舌を這わせ、転がし、甘噛みした。
いつまでもいつまでも、そして何度も何度も…高杉の刺激は非常に粘着質で、私には刺激が強過ぎた。
息苦しさが更に増し、意識が朦朧とする中、
「いい？
亜沙美さん。
入れるよ？」
いつの間にか、ゴムを付けた高杉が私の両脚の間に体を入れていた。
「え？…」
『え？…ちょっと待って…ヤダヤダ…待って待って…』
心の中で発しようとした言葉は、口から出なかったのは初めの単語だけだった。
高杉の侵入を拒もうと突っ張った両手は弱々しく、厚い高杉の胸板に跳ね返された。
グググっと音を立てるような感覚を覚えながら高杉は私の中に入ってきた。
一年以上、男性を受け入れていなかった私は高杉を飲み込むと下腹部が膨らむように感じた。
ジンジンと疼き、痛みを感じつつもセックスが久しぶりだから感覚が衰えているからだと私は思った。
「繋がったよ…
亜沙美さん
愛してる…」
覆い被さった高杉は私の唇を奪い、ゆっくりと腰を動かし始めた。
唇を奪われ、舌を絡ませながら、私は意識が更に朦朧としてきた。
そんな中、高杉は徐々に腰の動きを大きく早くしていき、私はいつの間にか刺激に耐えきれず、失神していた。