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運命という名の恋
【女性向け 官能小説】

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「―――という訳なんです」

その後、資料を持って急いで加藤さんの所へ山口と行ったら
「遅い」と不機嫌な加藤さんに
さっきの上杉さんとのことを山口に報告された。

「へ・・・ぇ」
「加藤さんは秘書課の上杉さんをご存知ですか?」

だからさ。俺の事なのに
なんで二人が俺を抜かして話を進める訳?

「知ってる。あの凄くモテる子だろ?」
「モテますもんね。彼女」
「そういや、彼女と大学が同じだったやつが学生時代から可愛かったって言ってたっけ」
「へぇ〜」
「面接官が顔でとったのかって噂されてる子だろ?」
「凄いですね〜。顔で入社したなんて噂がたつほどなんだ」

だから。俺の事ですよね?加藤さんっ!

「で?」
はい?
「柳下、大丈夫か?そんな女の子を彼女にして?」
はい?
「お前に扱いきれる?」
はい?
「上杉さんの彼氏役、きっと大変だぞ?」
「・・・・・」
「フリだから大丈夫ですよ。加藤さん」
「・・・・」
「フリだから大丈夫か」

二人とも大きなお世話です。

「俺の事は良いですから!
ほら、約束の時間ですよ。行きましょう!」

そんな俺の態度を見て
加藤さんと山口がクスクス笑った。




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