結ばれる母子-2
「お、お母さん、焦らさないでよ…」
幸樹は早く口に含んで欲しくて仕方なかった。
「うふふ、だってあたしにとっても童貞は初物なんだから、じっくり味わいたいんだもの」
自分の分泌物で妖しく濡れた唇が微笑み、幸樹はその卑猥さにゾクゾクした。その直後、幸樹の亀頭は願い通りに暖かいモノで包まれた。
「ううっ」
瑞季にパクリと咥えられた幸樹は、それだけで腰の力が抜けそうな快感を味わった。瑞季は幸樹の表情を楽しみながら、飴を舐る子供のように、口の中の亀頭を舌先でレロレロと弄んだ。
(美味しい。飴にしては大きすぎるけど…)
「うう、お母さん、気持ちいいよ…」
今まで幾度となく自分自身で肉棒に刺激を与えていたが、フェラチオがこれほど気持ちの良いモノだとは思いも寄らなかった。その心地好い刺激に、今まで我慢していた幸樹は、あっと言う間に射精感が高まってしまった。気持ち良すぎて、師匠から伝授された技のことなど、はなから頭から吹き飛んでいた。
待ちに待ったフェラチオ、心地好さを少しでも長く味わいたい幸樹は、無意識に腰を引いて射精感から逃れようとしたが、瑞季はそれを許さなかった。
「ううっ、出ちゃうよ」
瑞季は幸樹の抗議にニッコリと微笑むと、幸樹の両腰を掴んで肉棒を咥えたまま、頭を激しく前後に動かし始めた。
ジュボッ、ジュボッ、ジュボボ…
自分に奉仕する母親の淫らな姿、唾液を絡ます卑猥な水音、視線を巡らせば、3人の女が自分に向かって足を開き、自慰行為を見せることで、射精を応援する姿が見えた。それら多方面からの要素が幸樹を更に刺激する。
散々焦らされ続けた童貞には、この刺激は5秒ともたなかった。
「ううっ、お、お母さん、出るっ、あううっ」
幸樹はビクッと体を震わせると、激しい迸りを瑞季の口の中に放った。肉棒から次々と液体を放出する脈動が瑞季の唇をその都度ピクピクと震わせた。
精液の独特の芳香、そしてほろ苦さがあっと言う間に瑞季の口内に満たされた。瑞季は口から幸樹のモノを抜き、溜まった精液の風味を楽しむように舌の上で転がしてティスティングした。
実は瑞季は昔から精液が苦手だった。元夫に望まれて仕方なくフェラチオはしていたが、決して口内射精を許さなかった。行為の後のお掃除フェラなど問題外だと思っていた。しかし、この半日で瑞季の性に対する価値観が一変していた。
初めに興味を覚えたのは昨日の夜、自分の下着に射精された精液の匂いを嗅いだ時だった。無意識に下着に鼻を近づけて匂いを嗅ごうとしたが、直ぐにおぞましいことだと考えて、慌てて下着を放り投げた。
次は車内での幸樹の射精だった。車内に充満する匂いを換気するために、人間空気洗浄機と化して鼻から吸い続けていたことが、更に興味に拍車を掛けることになった。
極め付けは、さっき部屋から飛び出した時、瞳に中出しされた精液の残滓を楽しもうとして、お掃除クンニをする恵子を見たことだ。
『お義母様と新司さんの親子ジュースが一番美味しい』
恵子のこの言葉がトドメになって、一気に精飲に興味が湧いてしまったのだ。
『食わず嫌い』
今、瑞季の脳裏にこの言葉が過った。それほどまでに、今、口内から鼻に抜ける芳香と舌で感じるほろ苦さが、しっくりと女体に馴染んでいた。
瑞季は口に溜まった精液を味わいながらゴクリと飲み込んだ。
「美味しい〜」
喉越しに鼻に抜ける風味を感じた時に、ふと元夫に対してもこれをしていたら、離婚しなかったかもしれないと瑞季は思った。元夫の浮気の原因はあたしに対する物足りなさだったのだろうと。
しかし、だからと言って今の瑞季に後悔は一切無かった。何故なら離婚したからこそ、幸樹のモノを味わえる幸せを実感していたからだ。