31号の恥態-1
【31号の恥態】
準備が整った。瑞季は敢えて見るのを避けていた鏡に、恐る恐る自分のその姿を映してみた。
「ヒッ…」
想像以上の恥ずかしい自分の姿に、瑞季は固まってしまった。
(こ、この姿でみんなの前で…)
更にこの姿でしなければならない淫らな行為を思い、瑞季は唾をゴクリと飲み込んだ。
しかし、いつまでも躊躇しているワケにはいかなかった。何故なら、さっきから女の喘ぎ声が聞こえ始めてきて、それが段々大きくなってきたことが、かなり気になっていたからだ。
(もしかして幸樹と…)
美弥子達が善い人達だとは理解できてはいたが、ノリで簡単にセックスを始める軽さもある。性に対するモラルもかなり低そうだ。自分が行くのが遅れると、それだけ幸樹の童貞が奪われる可能性が増すんじゃないかと、瑞季は焦っていた。
それよりも1度やると決めたからには、早く幸樹とセックスがしたくてウズウズしていたのだ。生真面目の鎧を脱いだ瑞季は、もう自身をセーブすることはしなかった。
(あたしがこうしてる合間にも…)
瑞季がつぶやいた途端、一際大きな喘ぎ声が聞こえてきた。
―ぷはぁ、ああ―ん!すっご――い!イクイクイク――ああーん、ぐごごぶぼ…―
―きゃあ、イッたわよ〜―
―幸樹、これが女のイッた瞬間だ―
「幸樹っ!」
幸樹の名前が出て、居ても立ってもいられなくなった瑞季は、その姿のまま、部屋を飛び出した。
始めに目に映ったのは、口から涎を垂らしながら、満足そうな笑みを浮かべて横たわる美弥子だ。その横では足を開いた義理の母の股間を、献身的に舐める恵子の姿。その義理の母の瞳は恍惚の表情を浮かべながら、左右に侍らせた新司と忠の肉棒を握ってシコシコと扱いていた。
そして問題の幸樹はというと、足を開いて寝そべる美弥子の股間を覗きながら、自身の肉棒をシコシコと扱いていた。
(まだ、やってない…)
一瞬、ホッとした瑞季だったが、自分以外の女の股間を見ながら自慰をする息子のその姿と、そそり起つ肉棒から先走り液が滴るのを見て、一気に感情が昂った。
「幸樹っ!センズリで出さないで!」
その瑞季の叫び声がみんなの注目を集めた。
「きゃあ、瑞季さんたら、センズリだなんてエッチね〜、うわあ、それに何?凄くエッチな格好〜」
恵子の声に他の声も続いた。
「うふふ、瑞季ちゃんにしては凄い格好だわね」
「おおっ、エロい!」
「これはいいぞ!ビデオビデオ」
幸樹のことに気を取られていた瑞季は、無防備にも自身が恥ずかしいと思った姿を曝したままだった。
「えっ?」
自分の姿を見てはしゃぐギャラリーに、ようやく自分の今の姿を思い出した。
「きゃっ」
慌てて手で体を隠そうとした。しかし、その手は恥ずかしい部分を隠す前に、あっと言う間に瑞季に近付いてきた恵子に掴まれた。
「やあん、可愛い〜、こっちでもっと見せて〜」
瑞季の手を取った恵子が、瑞季をみんなの前に引っ張りだした。運動神経抜群の恵子にとっては、驚いて固まる瑞季を誘導するのは簡単なことだった。
ジロジロと見られる視線に瑞季は恥ずかしくて真っ赤になった。
「うふふ、恵子ちゃんと同じで、可愛い乳首が丸出しじゃないの」
瞳の言った通り、瑞季の着た水着は乳首の部分が丸く切り取られていた。その丸く切り取られた穴から、乳輪が小さめの茶色の乳首が覗いて見えていた。
瑞季がこんな格好を選んだのは、一番恥ずかしいと思ったことが、『露出度満点の恵子のカスタム水着を着て、みんなに見られながら自慰行為をすること』だったからだ。
あの姿は全裸を見られるよりも間違いなく恥ずかしい。だからといって、それを恵子に借りるワケにはいかない。そう思った瑞季は自分の水着もカスタムしようと考えたのだ。