カリスマ主婦による宴の前座-1
【カリスマ主婦による宴の前座】
「さすが美弥子さんだわ。今回も見事に落としたわね」
瑞季が準備のために部屋に入るのを見送ると、瞳は尊敬の眼差しで美弥子を讃えた。
「イエイエ、あたし1人の力ではとてもとても。瞳さんのナイス絶頂フォローのお陰です。イク時の『息子のおちんちんでイクウ』の名喘ぎは今回のMVPです。本当にありがとうございました」
美弥子は新司とのセックス中に幾度も『息子のおちんちん』を強調し、瑞季に近親相姦のハードルを低くした瞳の功績を讃えた。
「とんでもない!あたしはただ新司に突っ込まれてイッただけですから。どう考えても今回のMVPも美弥子さんです」
瞳は、セックスもせずに1人で頑張っていた美弥子の功績が一番だと理解している。当然ながらMVPを辞退した。
「それはそうと美弥子さん、家を出てからまだ1回もイッてないんじゃないの」
寝食と家事以外は、ほぼ卑猥なことに時間を費やしている美弥子が、半日以上も絶頂を迎えていないのは奇蹟に等しい。それを知る瞳は美弥子のことが心配になった。
「ああん、そうなのよ。幸樹くんのおちんちんを前に拷問のようだったわ。ほら見て、大洪水よ、瑞季さんが戻って来る前に取り敢えず1回イキたいわ。早くおちんちん頂戴」
美弥子はスカートを捲り上げ、太ももに伝う大量の愛液を指で絡め取りながら言った。
「うふふ、お母さん、大役ご苦労様でした。そう言うだろうと思って、2本とも温めておきました。ホラ2本ともギンギンよ、どっちにする?」
恵子は乳首を弄られるの堪えながら、2本の勃起状態を維持するため、一生懸命にシコシコと扱いていたのだ。これも尊敬する母親に少しでも早く肉棒を堪能して貰おうとした恵子の優しさだった。
「あら、恵子ちゃんがおちんちんを握ったままで我慢してると思ったら、あたしのためだったのね。嬉しいわ」
恵子は精飲を好んだ。いつもなら、肉棒に残る精液を吸出すように、入念にお掃除フェラをする恵子が、亀頭を軽くねぶっただけで済ましていた。美弥子はそれを不思議に思っていたのだ。
セックスもできずに孤軍奮闘する母の姿を目の当たりにして、ベトベトになった肉棒にムシャブリつきたいのを我慢していたのだろう。
「はい、バトンタッチ」
恵子は両手に握り締めていた肉棒を2、3度扱くと、亀頭の先を美弥子の顔に向けて明るく微笑んだ。
「ありがとう…」
美弥子は娘の優しさにホッコリしながら、託された肉棒を握り締めた。
「どっちにしようかな…」
目にうっすらと涙を浮かべた美弥子は、照れ隠しするように、先走り液が滴る2本の肉棒を交互にペロリと舐めて品定めを始めた。
しかし、美弥子の心の中は決まっていた。
「忠くんのおちんちんにするわ」
それがいつもの乱交だったら、若い新司を選んだかもしれない。しかし今回はみんなの期待と、シングルマザーの瑞季と高校生の幸樹の人生を背負った交渉だった。平然としているように見えるが、美弥子にとって、かなりの精神的な負担になっていたのだ。
こんな時に癒してくれるのは、何と言っても心を許した、また心から愛する夫の存在だった。
掴んだ肉棒から忠の顔に視線を向けた瞬間、今まで張っていた美弥子の気が一気に緩み、無意識に愛する夫、いつでも頼りになる忠に抱きついていた。
「忠くん、今は激しくなくていいの。たまには優しい忠くんを感じたい」
忠の胸に顔を埋めた美弥子が、か弱い少女のように囁いた。
「ああ、わかってる」
強さの裏に隠れた美弥子の繊細さを知る忠は、優しくエスコートし、愛する妻を横たえた。