○○○○クラブにようこそ-1
【○○○○クラブにようこそ】
瑞季の決意を聞いても、美弥子はまだ満足するわけにはいかなかった。
「じゃあ帰らずに、ここで幸樹くんとセックスするのね」
「は、はい…。こ、幸樹、いいでしょ…」
瑞季は美弥子の念押しを肯定すると、息子の顔をチラチラと見ながら少し気まずそうに同意を求めた。
「う、うん」
幸樹は母親からの異常な申し出に、拒否することなく緊張気味に頷くと、バーベキュウの途中でトイレに立った時に、追いかけてきた美弥子と交わした会話を思い返した。
『この後、お母さんにセックスがしたいって言わせるからその時は同意しなさい』
『マジですか?そんなことができるんですか?』
生真面目な母親からは絶対に言うはずない。そう思っていた幸樹は、機会を見て無理やり瑞季を犯そうと思っていた。だから美弥子の申し出は半信半疑だった。
『ええ、任しといて。幸樹くんはお母さんとしたかったんでしょ。お母さんが瞳さんに相談した内容は聞いたわよ』
今更隠しても仕方がない。幸樹は素直に認めた。
『ええ、昨日まではそうだったんですが、美弥子さん達がしてくれるならが、母とすることにはこだわりません』
『あらあら、それじゃあダメよ。先にお母さんとしなくちゃ。でないとあたし達は幸樹くんとしないわよ』
『ど、どうしてですか?』
『うふふ、後でわかるわよ。でも約束するわ。お母さんとした後には絶対にしてあげるから安心して。そうだ、約束の印にこれを預けておくわ』
そう言いながら、美弥子はスカートの下のビキニパンツを脱いで、幸樹にそれを手渡した。
『ごめんね。それ一杯濡れてるかも』
美弥子が妖しく言った通り、手渡された布地は湿り気をたっぷり吸っていた。幸樹がビキニに鼻を付けて、自分の牝の匂いを嗅ぐのを満足気に見ながら聞いた。
『ねえ、あたしのおまんこ見たい?』
美弥子は幸樹の反応を楽しむように妖しく微笑んだ。
『み、見たいです!見せて下さい!』
興奮した幸樹の声が大きくなった。
『しっ!慌てないで、今見せてあげるわ』
美弥子は瑞季が居る庭を気にしながら、腰を下ろして足を開いた。
幸樹の目が興奮で見開かれた。
『はい、これがあたしのおまんこよ。とにかく、先にお母さんとしたら、その後はあたし達のココで何回でもしてあげるからね』
美弥子はその部分を強調するように、両手で股間を開いて中身を曝した。
『あっ、まだ触っちゃダメ。見るだけにしなさい。うふふ』
こうして煙に撒かれた幸樹だったが、この後、万一瑞季に、ここから出て母子水入らずでセックスがしたいと言われたら、『ここじゃないと嫌だ』と駄々を捏ねろとも聞かされていたのだが、今の瑞季の様子ではどうやらその必要は無さそうだ。
幸樹の同意に安堵の表情を浮かべた瑞季に、美弥子は最後の仕上げに取り掛かった。
「母子でセックス。とても素晴らしいことです」
「母子でセックス…」
改めて言われた瑞季は、その異常な響きに戸惑いと期待、それに恥ずかしさを覚えて頬を染めた。
「ですが、ここでそれを許すには条件があります」
「えっ?じょ、条件ですか…」
突然出てきたハードルに驚いた。
「そうです。瑞季さんが幸樹くんとのセックスが終わった後、今度はあたしや瞳さんが、幸樹くんとセックスをします。瑞季さんは、それを同意しなくてはなりません」
「えっ?」
幸樹とすることばかりに気を取られて、その後のことは考えていなかった。
「それは幸樹くんの幸せのためになるからです」
驚く瑞季に畳み掛けるように、美弥子は言葉を続けた。
「考えてご覧なさい。将来、幸樹くんが結婚相手を見つけた時、瑞季さんが幸樹くんを独占していたら、その結婚は叶うことは無いでしょう。その点、ウチの恵子や新司さんは幸せ者です。お互いの親と肉体の共有を望む相手に巡り会えたのですから。でもこれは凄くレアなケースです。いつでもこうなるとは限りません」
(確かにそれは言えるかも…)
美弥子の説明を聞いて、幸樹との将来が少し不安になるとともに、改めてこの一家そのものが稀有なことだと理解し、そして羨ましくなった。