○○○○クラブにようこそ-2
「だから瑞季さんが幸樹くんの幸せを第一に考えるのなら、いつでも子離れできるように、今から瑞季さんも慣らしておかなければならないのです」
美弥子のその言葉をフォローするように、瑞季を見つめる淫らな一家は一応に深く頷いた。
「あ、あたしに子離れができるでしょうか?」
まだ存在すら知らない将来の嫁に、自分の男となった幸樹を託せる度量が自分にあるのだろうか?ふと、そう思った生真面目な瑞季は、少し心配になってきた。
そんな心配顔の義妹の気持ちを解すように、瞳は軽く声を掛けた。
「大丈夫よ、瑞季ちゃんが幸樹くんだけを考えるような余裕は与えないわよ。忠さんと新司がたっぷり瑞季ちゃんを可愛がってくれるからね。ほら、2人とも見ているだけでおまんこが濡れてくるほどのイケメンでしょ。それに精力絶倫よ。このおちんちん見たら瑞季ちゃんも抱かれてみたいと思うでしょ」
瞳は2人の男を示した。その2人は、今も肉体を共有する恵子を挟んで立ち、恵子の左右の乳首をそれぞれが弄りながら逞しく勃起していた。
瑞季は頬を染めながら、上目遣いにチラチラと視線を雄々しいそれに注いだ。瑞季は使い込まれて黒光りする2本の肉棒に興奮しながら、コックリと頷いた。
「じゃあ、今日から幸樹くんのおちんちんと、瑞季ちゃんのおまんこは、あたし達の共有物です。2人ともいいですね」
ここまで自分達母子のことを思ってくれる美弥子達に対して、嫌も応もなかった。それに子供のために決意した母親には揺るぎはなかった。
「はい、よろしくお願いいたします」
瑞季の答えに満足した美弥子は深く肯くと、満面の笑みを浮かべてその言葉を口にした。
「瑞季さん、『おまんこクラブ』にようこそ」
誇らしげにそれを言った美弥子を前にして、わけのわからない瑞季はキョトンとした。
「あなた達の登録番号は〜、え〜っと何番までいってたっけ…」
(登録番号?ってなに?)
「恵子ちゃん、覚えてる?」
戸惑う瑞季を他所に、美弥子は男達に乳首を弄ばれる恵子にチラリと目を向けて聞いた。
「はあ、はあ、次は『エロ女31号』と…はあ、はあ『絶倫男32号』よ…」
クラブの細々としたことを把握する恵子は、喘ぎながら答えた。
「あっ、そうそう、掛布とクールボーだったわね」
「誰やねん…」
平成生まれの恵子には、林と良太ぐらいしか思い付かなかった。
わけのわからない母子のボケとツッコミに、瑞季の戸惑いは益々深まっていくのだった。
半年前に泊まった温泉旅館での乱交が切欠で、自然発生的に興った卑猥なサークルは、現在男女合わせて60名を超えるメンバーで構成されていた。創設時には無かった規定だが、男女の比率を合わすために、今では新規参入には男女のカップルでの参加が条件となっている。母子と言えどもカップルなので、瑞季達は参加資格を有していた。
会員にはクラブ特有の称号と登録番号が与えられていた。女の場合は『エロ女』、男の場合は『絶倫男』であり、称号の後ろに登録番号を付けて会員個人を特定している。
これらの称号は忠の好きな昭和仮面○イダーの怪人の名前、○○男や○○女が起因していた。
しかし、例外もある。因みに『エロ女1号』は美弥子、『2号』は恵子。瞳は後発ながら嫁である恵子の後のナンバーというわけにもいかず、美弥子から特別な存在として『エロ女オ・コンマーゼロ』というカッコいい名前を与えられていた。瞳はこの称号を誇りに思っていたが、それが少し気恥ずかしくもあり、名乗る時は『コ』と『マ』の順番を入れ替えて名乗ることにしていた。
もう1つの例外として、クラブ創設の切欠となった温泉旅館の女将は「エロ女G3ーX」の称号が特別に与えられた。
0から数えて4人め女将は、当初『エロ女3号』になるはずだったのだが、美弥子達のように後発的なパイパンではなく、生まれつきの天然パイパンがとてもグレートなことであり、人生で回避し続けた性に目覚めたばかりの女将に、開発ナンバーを示す『X』を付けることにしたのだ。グレートな天然パイパンを持ち、性に対して開発中の3番目のエロ女と言うことで、美弥子が命名した『エロ女G3ーX』の称号は誰もが納得をした。
ついでに書けば『絶倫男1号』は忠で、『2号』は新司。だがこれは全くどうでもいいことなので忘れても問題はない。。
いきなり卑猥な単語を冠したクラブの名称と、自分の会員番号らしいことを言われて戸惑った瑞季は、助けを求めるように瞳を見た。
「人生を楽しむ人達が集うサークルの名前よ」
瞳は戸惑う瑞季に微笑みながらフォローを入れた。