宴への誘い-6
恵子自身もバックで突かれるのは大好きだった。タイミングを合わせて腰を前後に振れば、体を貫くような子宮に響く快感を得られるし、正常位では忠の体が妨げとなってできないが、この体位ならば指を這わせて、嵌められながらも自分でクリトリスを弄ることができる。
また、更に手を伸ばせば、忠の睾丸の裏筋を刺激して、膣以外にも悦びを与えることもできる。恵子は父親が与えてくれる快感を貪りつつ、娘として父親に快感と興奮を与えていた。
忠はしばらく前から、グイグイと締め付ける恵子の名器に堪えながら、射精感をコントロールしていた。自分の肉棒でよがり狂う娘の恥態を、もう少し味わっていたかった。
しかし忠は、更なるの宴の発展のために、孤軍奮闘でギリギリの攻防を続ける妻もアシストをしなければならない。
そのことを理解する忠は、恵子の中に一気に放出する覚悟を決めると、断腸の思いをしながら、今まで以上に激しく恵子の尻に腰を打ち付け出した。
「すっ、凄いーーっ、あああん、ダメええええ」
「ううっ、恵子、イクぞ!」
「あんっ、あんっ、き、きたっ、中にー、ああんっ、イクッ、イクッ、イクウウウウウ」
膣の奥深くに激しい迸りを感じた恵子も、女体をのけ反らして絶頂を迎えた。
瑞季の様子に戻る。目の前で自分の息子の肉棒にキスをされて絶句していた瑞季は、恵子の絶頂の声にピクリと反応した。周囲に満ちる淫わいな雰囲気が作用して、瑞季の脳裏に昨日からの出来事が走馬灯のように浮かび上がった。
浴室で自分の裸体をギラギラした目で見る息子…
汚れた下着に掛けられた精液とその咽返るような匂い…
朝、目覚めた時の気まずさと羞恥…
車内で再び訪れる精液の匂い…
目の前でそそり起つ息子の肉棒…
理想としていたはずの瞳と新司の近親相姦…
恵子と忠の近親相姦逆バージョン…
そして人妻の股間を見ながら肉棒を扱く息子…
その息子の肉棒からあふれ出る先走り液を美味しそうに舐め取る人妻…
どれを取っても理性の吹き飛ぶようなことの衝撃の連続だった。そして一番心に衝撃を与えたのは、大事に育てた愛する息子が、自分から距離を置こうとする疎外感を味わったことだった。
その精神的な苦痛が瑞季の脳裏に新たな妄想を呼び込んだ。かなりリアルなその妄想は、幸樹の肉棒が、美弥子の淫口にジュブジュブと沈み込む光景だった。幸樹の肉棒を受け入れ美弥子の満足気に、そして淫らに喘ぐ姿に、瑞季は敗北感に苛まされた。
「い、いや…」
瑞季はその妄想を打ち消すために、子供がイヤイヤをするように頭を振った。
その時瑞季の耳に瞳の絶頂の声が届いた。瞳も新司も、美弥子に任せっぱなしで黙って見ているわけにはいかない。卑猥な余韻が周囲に長引くように、恵子と少し時間差を空けてその時を迎えたのだ。
「あ、あたしもー、あたしもー、新司のおちんちんで、息子のおちんちんでイクウウウウウ、ああああん」
実の息子の肉棒で絶頂に咽び泣く母親の淫らな声。それは絶妙なタイミングで放たれたそれは、ナイスアシストとなった。
頭を振ることで、妄想の中の美弥子の画像が薄れていき、瞳の淫らな声によって、幸樹の肉棒で喘ぐ美弥子の姿が、自分の姿へと一気に変化した。
(あたしが幸樹を受け入れて、その悦びに咽び泣いている…)
瑞季の答えが出た瞬間だった。瑞季の乳首は興奮で起ち、ハイレグの股間はクロッチ部分の布を通して染みができるほど濡れていた。そして瑞季は顔を上げた。
「あたしは帰りませんっ!」
さっきよりも目に力を蓄えた瑞季が叫んだ。
「何言ってんだよ。今からセックスするんだから帰れよ」
我慢の限界を超えた幸樹が睨むが、もう怯まなかった。
「いいえ、帰らないわ」
「じゃあ、どうするの?幸樹くんの童貞ロストを見るの?」
瑞季の様子の変化に、美弥子がワクワクする気持ちを抑えながら聞いた。
「あたしが息子の童貞をもらいます。何故なら幸樹がそれを望んでいましたから」
それを決意した女の顔は、とても美しいと美弥子は思った。