宴への誘い-5
あくまでも自主性を残した状態で誘導し、最後は自身の判断で参加させることに重きを置いていた。何故なら相手にも楽しんで貰わないと、人の善い美弥子達には折角のセックスが楽しく思えないからだ。
強引に引き込めばその内に無理が出るし、精神的な苦痛を伴うことになるだろう。
先ずは自主的に考える力を瑞季に取り戻すこと。且つ、その力が強くなり過ぎないのが理想だ。美弥子は瑞季をエロサイドに引き込めるギリギリの状態になるように、的確なフォローを入れることにした。
「あ〜あ残〜念、もうちょっとで童貞ゲットだったのにな〜」
(ど、童貞ゲットですって…)
大切に育てた一人息子がただ『童貞』という興味だけで誘惑されている。その美弥子のつぶやきを聞いてカチンときた瑞季は、美弥子の計算通りに頼りなげだった目に少し力を宿した。
「幸樹、お母さんを困らせないで。お願いだから一緒に帰りましょ」
力を戻した瑞季は、今度は幸樹を刺激しないように、直情的に声を荒げずに懇願した。
「折角セックスさせてくれるって言うのに、帰れるわけないだろ」
普通に考えれば、高校生が母親の前では絶対に言わないことだ。目の前で恥態を見続けた幸樹は、親に対する気まずさよりも、当然ながら今から始まる夢のような快楽を選んだ。
「セ、セックス!な、何言ってるのよ。お母さんに向かって…」
「お母さんの前だって構うものか。そんなにオレのセックスを見るのが嫌なら一人で帰れよ」
麻痺した感覚は、親の前であろうが性行為することに一向に気にならないが、うるさく言われるくらいなら、早く帰って欲しかった。
「そ、そんな…」
幸樹の意思の強さに戸惑う瑞季に、美弥子は追い討ちのフォローを放った。
「あら?忠くんが終わりそうね。ナイスタイミングだこと。瑞季さん、貴女だけ夫に駅まで送らせてもらうわ。だから夫が娘に中出しするまで、もう少し待ってね」
「えっ?」
「『えっ♪』じゃないわよ。そうすれば息子さんの童貞喪失見なくて済むわよ。うふふ、幸樹くんのおちんちんたらこんなに我慢汁だしちゃって。ちょっとだけ舐めてあげるから、もう少し我慢するのよ」
美弥子は幸樹の肉棒に顔を近づけていった。
「何をするのっ!」
美弥子は驚く瑞季ににっこりと微笑み返して、溢れる先走り液を吸い取るために、鈴口に口を付けた。
ちゅぷっ…、ちゅぱ、ちゅぱ…
「ううっ…」
それだけで味わったことのない快感と興奮を幸樹に及ぼした。
「ヒッ…」
衝撃で息を飲む瑞季。
「ああん、美味しい〜。こんな美味しいものを味わえないなんて瑞季さんて可哀想ね〜。あたしは早くおまんこでも味わいたいわ」
「ヒ――ッ!」
瑞季が息を飲み頭を抱える一方で、恵子と行為の真っ最中だった忠は、美弥子の『忠くんが終わりそうね』の言葉にピクリと反応していた。その忠は今、好みの後背位に体位を変えて、恵子の尻をバックから突きたて始めたばかりで、これからもっと楽しもうとした矢先だった。
「いやあああん、やあああん、気持ちいいいい」
目線の下にピンク色した菊門がヒクヒク蠢き、更にその下の卑猥な口が、淫らに涎を垂らしながら自分の肉棒を歓びながら飲み込んでいる。それだけではない。恵子の胸に手を回して、乳首を捏ねながら、硬くこりこりした感触を楽しんでもいる。忠の一番興奮する体位だ。