コテージ到着-1
【 コテージ到着】
美弥子と瞳はトイレ休憩に1度目を覚ましただけで、後は到着までグッスリと眠り込んだ。
時折、ダッチワイフのようにパカッと口を開けたり、足をガバッと開いて2人揃ってシンクロするのは、仲良く幸樹の肉棒を受け入れる夢でも見ているのだろう。
トイレ休憩の後、少し眠ってスッキリとした恵子が新司と運転を代わり、新司は後に備えて少し眠ることにした。
運動神経のよい恵子のドライビングテクニックは、車好きである忠譲りで、新司は安心して恵子にハンドルを託した。
恵子は初夏の空の下のドライブを楽しんでいた。引っ込み思案だった去年までの恵子は夏が好きでは無かった。夏の思い出といった青春らしいことの経験が無いことが原因だった。
それが新司という恋人を得て、考えがガラリと変わったのだ。新司と過ごせる一夏を思い、恵子の心はワクワクしていた。
結局、忠は到着まで一向に目覚める気配はなく、赤マムシドリンクと、瑞季の裸体の妄想を原材料として、陰のうを含めて全ての臓器に総動員をかける意気込みで、精子をフル回転で生産させ続けていた。
そして、新たに参加した瑞季と幸樹の親子は、悶々として眠ることもできずに、見開いた目をランランと血走らせていた。
衝撃的な光景に興奮した幸樹の肉棒は、1度の射精ぐらいでは勢いが止まず、ジーンズの中で痛いほど勃起状態を維持し続けていた。幸樹は直ぐにでも扱きたいのを必死に我慢していた。
時折、ハンドルを握る恵子の指先を見て、さっきまでそれが触れていた女陰を想像しては、玉の裏側がキュッと縮んで痛くなることを繰り返していた。
瑞季の方はそんな幸樹をチラチラと盗み見ていたが、視線の先は勿論幸樹の下半身だ。
(ま、まだ起ってるわ…)
ジーンズに大きく膨らむ肉棒の存在を確認しては、瑞季はドキドキを繰り返していた。
(バ、バカ、何を動揺してるのよ…)
そんな瑞季の脳裏に、また美弥子の呪文のようなフレーズが繰り返されるのだった。
やがてそんな人達を乗せたワンボックスカーは、新司が予約していたコテージの駐車場に滑り込んだ。
「着いたわよ〜。起きなさ〜い」
恵子の爽やかな声が車内に響き、スッキリした者と落ち着かない者がゾロゾロと車から降りた。
「う〜ん、凄く良さそうなところじゃないの」
まだ駐車場の中なので、美弥子のその言葉に意味はない。美弥子にとっては最低限セックスさえ出来れば、そこが何処でも基本的には『良さそうなところ』になるのだ。
車から荷物を降ろし、新司を先頭に7人は受付に向かってゾロゾロと歩いた。当然ながら新規加入の2人は遠慮して最後尾を歩くことになった。
その2人の中でも、勃起したままで歩き辛い幸樹は、さらに瑞季の後ろをガニ股で付いていった。
その時、海からの強い風が7人目掛けてサーッと吹き抜けた。地面を這い下から吹き上げるようなその風は、女達のスカートを捲り上げた。
「きゃっ!」
1人だけスカートの裾を押さえた瑞季の目に、信じられない光景が映った。
「きゃあ、スカートが〜」「やあん、エッチな風ね〜」「もうやだあ、お父さんたらこっち見ないで〜」
きゃあきゃあと言うわりには、3人とも捲れ上がるスカートを一向に押さえる気配はなかった。
3人の捲れ上がったスカートの中を見て、風でシバシバしていたはずの瑞季の瞼が驚きで見開かれた。
(ケ、ケツ…?)
瑞季は自分の目を疑った。
(そ、そんなはずないわよね…。あ、あたし、どうかしているわ。思慮も分別もある3人の女が、揃いも揃ってケツ丸出しのはずがないじゃない。3人とも肌色の下着を穿いてるだけだわ)
車内からの動揺が治まらない瑞季は、自分の錯覚だと思い込んだ。