淫らな一族集合-5
「ははは、まあ、追々とね」
まさか、生真面目な叔母に、いきなり恵子主催の『セックスオフ会』で知り合ったとは言えない。新司は瑞季の質問を笑って誤魔化した。恵子も真っ赤な顔を下に向けて、モジモジとしていた。新司とのオフ会を思い出して体が熱くなっていたのだ。
(あーん、早く弄りたい)
そんな2人をにこやかに見ながら、今度は瞳が声を掛けた。
「まあ、幸樹くんたらまた背が伸びたんじゃない?今どのくらい有るの?」
瞳は逞しく成長した甥をシゲシゲと見ながら聞いた。
「178センチです」
「まあそんなに。もう立派な大人ね(アソコは何センチかしら?)」
瞳はジーンズの下に隠されたイチモツを想像して楽しくなった。
「取り敢えず、2人の荷物を積もうか。あっ、恵子、ご両親を起こさないように、扉はゆっくりと開けて」
新司は後ろのハッチバックを開けようとした恵子に注意した。瑞季の女体と幸樹の下半身を想像しながら、注意散漫になっていた恵子はハッとなった。
「ごめんなさい。両親も居るんですが、ちょっと寝不足で車の中で休ませて貰ってます」
後部座席はスモークガラスにしているので、外からは2人の姿は見えない。
「まあご両親も!じゃあ、結婚する親族同士の親睦だったのですね。何も知らずに割り込んですみません」
「いえいえ、気を使わないで下さい。あたしも両親も昨晩お義母様からお電話をいただいて、お二人の参加をとても楽しみにしてたんですから(うふふ、興奮して朝までヤリまくるほどですよ♪)」
言葉の終わりの方で、清純そうな恵子が卑猥な笑みを浮かべたのを見て、瑞季はハッとした。驚いた瑞季がもう一度恵子の顔を見直したが、にこにこと屈託の無い微笑みを浮かべていて、卑猥さの欠片も無かった。
(疲れてるのかな。昨日も満足に寝てないし…)
瑞季は一気に疲れを感じた。
(瑞季ちゃん、疲れてそうね)
瞳は、出掛け前に来た瑞季からのメールで、瑞季が一睡もしていないことを知らされていた。だから瑞季の様子が気になっていた。
(瑞季ちゃんも休ませないと、美弥子さんのエロパワーに耐える体力がもたないわ)
「瑞季ちゃんはここに座って、到着まで休んでなさい」
瞳は瑞季を休ませるために、瑞季を後部座席2列目の右側に座らせた。そして自分は3列目の真ん中、睡眠中の美弥子と忠の間に座り、2列目左側に座らせた幸樹にばかりに話しかけることにした。
←進行方向 2列目 3列目
【運転席新司】【瑞 季】【 忠 】
【ウォークスルー】【ウォークスルー】【 瞳 】
【助手席恵子】【幸 樹】【美弥子】
「幸樹くん、本当に大きくなっちゃって。叔母さん、見間違えたわよ。ところで彼女できたの」
彼女が居るものが母親の下着に興味を持つわけは無い。答えはわかりきっていたが、話の切欠に瞳は聞いた。
「いえ、そんなにもてませんよ」
「嘘でしょ。そんなにイケメンなのに。あたし、新司さんから乗り換えちゃおうかな」
「あらあら、恵子ちゃんたら。新司が泣きそうになってるわよ」
「おい幸樹、そんなことになったらわかってるだろうな」
新司が舌を回してミラー越しに睨んだ。
「新司兄さんを敵に回して、そんなことになるわけないでしょ」
新司の過去の武勇伝は、地元が違っていても幸樹の世代まで鳴り響いていた。
そんな幸樹と瞳、そして新司と恵子を交えた4人の取り留めのない会話を聞きながら、瑞季は心地よい車の揺れが睡魔を誘って、5分もしない内に寝息を立て始めた。
「ふう〜」
母親が寝たのを確認した幸樹は張りつめた息を吐き出した。