海水浴(欲)準備-1
【海水浴(欲)準備】
桜井美弥子(サクライ ミヤコ)は専業主婦だ。日々、家を守りながら夫の忠(タダシ)の無事を祈り、結婚を控えた一人娘の恵子(ケイコ)の幸せを心から願う姿勢は、ごく普通の主婦だと言えた。
美弥子と忠は他人が羨むほど夫婦仲はとても良かった。夫婦仲の良さは娘の恵子にも影響し、親子揃って近所でも評判の仲良し家族だった。美弥子はこの一家で過ごす日々をとても大切にし、そしてそれを心から楽しんでいた。
この仲の良い一家は、翌日、恵子の婚約者の大野新司(オオノ シンジ)とその母親の瞳(ヒトミ)を伴い海水浴に行く予定だ。
美弥子は毎日カレンダーを見ながら、このイベントが来る日を楽しみにしていた。
「ねえねえ恵子ちゃん、明日の水着、着てみたんだけど、ちょっと見てくれる」
イベント前日の夜、美弥子が嬉しそうな表情を浮かべながら、ノックもせずに娘の部屋の扉を勢いよく開けた。
「きゃっ!もうヤダア、お母さんたらノックぐらいしてよ。やあん、お父さんまで居る〜」
突然の両親の乱入にビクッとした恵子は、部屋の前に並ぶ美弥子と忠を睨みつけた。その恵子の姿を見た美弥子と忠は、一瞬驚いた表情を浮かべたが直ぐに口角を歪めてニヤリと微笑んだ。
「おっと、恵子、オナニー中だったのか?」
忠が嬉しそうに言った通り、全裸の恵子はベッドの上で足を開いて寝そべり、卑猥な女淫に指先を滑り込ませて淫らな行為の真っ最中だったのだ。淫部を弄る恵子の指は愛液でヌメリ、シーツにも染みが広がっていた。
「すまんすまん、気にせず続きをやりなさい」
普通の父親ならば慌てて顔を反らすなり、扉を締めるなりをするはずが、娘の淫らな姿を見ても、忠は悪びれる素振りも見せなかった。
また普通の娘ならば『きゃあ!出てって――!』となるはずが、恵子は男好きのする肢体を父親の遠慮の無い視線から隠そうともしなかった。
「もういいよ。明日の事を想像して、ちょっと弄りたくなっただけだから」
自身の秘めやかな行為を見られても、親思いの恵子は両親を咎めることはしなかった。
「だったら、やめないでもっとお父さんに見せなさい」
「もう、お父さんたらエッチなんだから」
「ははは、面目ない」
「そんなににこやかにされても『はいそうですか』って、父親の前でオナニーする娘なんて居るわけないでしょ。ダ〜メ」
少し意地悪心が沸いて、恵子は忠の視線を避けるように、足を閉じて股間を両手で覆った。
「恵子ちゃん、お父さんが頼んでるのよ、オナニーくらい見せて上げなさいよ」
「やあよ」
娘の淫らに喘ぐ姿を見るのが好きな忠はガックリと肩を落とした。心優しい恵子はそんな父親の姿を見て少し可哀想になった。
「わかったわよ。見せればいいんでしょ見せれば」
恵子は見られることを意識しながら、閉じた足を開くと、股間を覆っていた手でふっくらとした左右の大淫部を押さえてワレメを開き、卑猥な女淫を開いて見せた。
「こ、これでいい??」
忠の視線を感じて上気した恵子が恥ずかしげに聞いた。