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存在
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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存在-1

あなたに
好きでいて欲しくて
いつも必死だった
今までの恋はみんな
『相手と私は平等』って思ってた
言いたいことも言い合えるし
ケンカだってする
それが当たり前だと思って16年間生きてきた

でも
16年と1ヶ月目に
私はあなたに会った
今まで私が当たり前と思ってたこと
全て覆された
『あの人のどこが好きなの』
そう言われて
はっきり答えられない
自分が嫌だった
でも
別れた今は自信を持って言える
『存在』と

本当にあっという間の恋だったから
私はあなたのこと
全然知らない
優しさも
クセも
なにもかも
でも
私はあなたの
雰囲気に
その場の心地良さに
存在に
惹かれたの
理由なんてそれだけで充分

前ははっきり言えなかった理由が
今は嬉しい
『優しい所』とか
『明るくて楽しい所』とか
そんなのには誰にもできる
ただ『存在』っていうのは
その人だけが持つものでそこに惹かれた私の恋は本物だと思う
優しかったら誰でもいいの?
違うよね
あの人だから選んだのでしょう?

私の気持ちが大きすぎて平等でなくなってしまった
だから
終わっちゃったのかな?でも
私はあなたと付き合えたこと
誇りに思うよ
平等でなくなるほどの
好きな人に
私は会えた
終わってしまった理由が私の『好き』のせいなら私は後悔しないよ


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