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虹色の楽譜
【女性向け 官能小説】

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-8


「大きく出たな。スタインウエイか。ほしいの?」
その例えに笑いながらそんなことをいうから
「ほしいわ。あのピアノで弾いてくれると
三割増しに上手く聴こえるもの」

「あっはっはっは。それはぜひ買わないとね」


これからのことはゆっくり話し合えばいい。
これまでの6年間の事もゆっくりと報告しあえばいい。

とりあえず、今この瞬間一緒にいるのが奇跡なんだから―――

「愛してるよ」
「愛してるわ」

6年振りに言ったその言葉に
6年振りに聞いたその言葉に
お互い満足して、もう一度キスをした。

君がいるからこの世界が七色に色づく。
君がこの音に色を付けてくれたんだ。

これから生涯の演奏のすべてを君のために弾くと約束するよ―――



Everything is like 「con amore」.








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